道路構造物ジャーナルNET

『民間と行政、双方の間から見えるもの』

第80回 リスクマネジメント連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに久しぶりに秋田に行く機会があったので、小山から秋田まで車窓からではあるが、先日の東北豪雨の状況を土木技術者の習性として、構造物や道路、田畑の様子などを観察した。若干影響が残っているように見えた。鉄道ではローカル線はまだ影響があるようであった。これから台風の季節、災害にはくれぐれも、皆さま、お気を付けください。昔とは威力が違ってます。ここに書いていることは、あくまで…

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第79回 災害の増加と維持管理連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 新型コロナウイルスの感染がまた猛威を振るっています。自然災害も大きな脅威となりつつあります。そして暑さと豪雨災害。先月、今回は、最近の私の考えを書くと、予告したので書くことにする。本誌の良いところは査読が無いので好きなことを検閲なしで書ける。厳しいことも書くし、間違っていることもあると思う。読者の方がどう判断するかである。自分の判断がその後を決めるというのは何においても同様だ…

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第78回 構造物の現在の状態を見極める連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに異常に暑い日が続いております。皆さま、お元気でしょうか?新型コロナウイルスの感染がまた盛返しつつあるような?先月、「100年のジレンマ」について書いたが、それに対する反響が多少あった。私の感覚だと、「よく理解されている方は、これで苦労されている」ということである。まずは生い立ち(計画・設計・施工)、そして、その後の再劣化のスピードである。良く世の中に示される「長寿命化…

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第77回 100年橋梁という幻想連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに最近の世の中の話題は、持続化給付金問題だろうか?どうも「金・金」である。それはお金はあったほうが良い。しかし、まあ、これは、個人の価値観の問題である。経営者と言われる方々にはそれぞれのご苦労があり使命もあるので、考え方の相違もあろう。我々の世界では、できもしない仕事を、中途半端にやってお金をもらおうというのは、犯罪までは行かなくても、社会に迷惑をかける。長期にわた…

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第76回 木橋について連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 最近、どうも長距離の移動が疲れる、東京に行くのでさえ、おっくうである。ちょうど委嘱期間が終了であったので、次は辞退するということを言ったたが、継続を依頼された。そもそもが、「政策参与」は名称だけの問題で、何の権限も無い。年度末にかけて非常に厄介なこともあり、退任を宣言しながら周辺の動きを観察していたところもある。(これは、私の得意の戦略である。)今回も、面白い実態が見えた。こ…

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第75回 地方のインフラメンテナンスはなぜすすまないか?Ⅱ連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 新年度あけましておめでとうございます。私の富山市撤退計画は見事に失敗しました。しかし、やり方を少し考えていきたい思います。私が居るだけでは何もできませんし、進みません。実際に実行する方々が、どう判断し実行していくか?重要なのは決断です。

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第74回 東日本大震災から11年。笹子トンネル事故から10年連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 今年で東日本大震災から11年。笹子トンネル事故から10年になる。インフラメンテナンスの現在の形が作られて10年。いわゆる橋梁などの全数近接目視の制度の2巡目が終わろうとしている。ここで、何が変わってきたのか?と言うところであるが、みな困ってはいるものの、打開策は見いだせないでいる。

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第73回 Ⅲ評価への現実的な対応とは連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 まだまだ寒い日々が続きます。オミクロン株によるコロナも猛威を振るってます。お元気でお過ごしでしょうか?前回は、なかなか書きなれないことをしましたが結局いつもの話になってしまったかな?もっと批判がくるかと思ったが、私のところには届いていない。良いのか悪いのか?インフラメンテナンスを、実行していくためには様々な分野の人材が必要だ。まず、入り口の点検は、現状ではコンサルの領域だろう…

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第72回 私がコンサルに厳しいわけ連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 皆さま、あけましておめでとうございます。(少々遅いですが)私も、昨年11月に前期高齢者となり、のんびりゆったり、くらしたく思うのが今年の目標です。という思いもあり、富山で考えた、インフラ・マネジメントに関して前回述べましたが、残念ながら反応はない。今回は、いつも私が悪口?を、言っていると言われているコンサルのことを少々書いてみた。私は、構造・ハードバカで新技術やシステム開発の経…

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第71回 トリアージ・インパクト連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 最近また、「橋梁トリアージ」に関する問い合わせ、ご意見が増えてきた。しかし、前回の数年前の質問とは内容が少し違ってきている。これはみなさん、そろそろインフラを減らさなければ、世の中が持たないことが、わかってきたものと思われる(ならば良いのだが)。今回は、なぜ私が、「橋梁トリアージ」と叫んだか?導入プロセスを少々書いてみたい。

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第70回 長寿命化計画とマネジメント連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに最近よくある質問は、「インフラ・メンテナンスでやる気のある自治体は?」「新技術の導入をどうしたらよいか?」ということが多い。何度もここにも書いているし、講演などをすると、質問でよく出る。これらに関しては、答えても恐らく理解できないのだと思う。これに特化した講演もしたが、人気がなく主催者に申し訳ないくらいであった。しかし、多くの講演会などの主眼がずれているということ…

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第69回 『新技術』への過剰反応連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 前回、「伸縮継ぎ手の標準化」に関して書いた真意をお分かりだろうか?最近、自治体の維持管理の発注者は、「新技術、新技術」と頭を悩ませているのではないだろうか?そして、これにコンサルさんも応えなければならない。で、例えば無理やりドローンを使う、AIを使う(AIの完成度には疑問があるが)となってくる。そこで、例えば、伸縮装置をどう考えるか?という事例を示したのである。新技術の導入には明…

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第68回 たかが伸縮、されど伸縮連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに前回、「伸縮継ぎ手の標準化」に関して少し書いたが、何人かの方にご意見をもらった。その中で、考え方のフロー図の左下の写真で、あれは、ダメな伸縮の例ではなく良い伸縮の例です。一部誤解を招いたようで申し訳ない。あの、伸縮の写真の企業には職員を連れて工場を見させていただき、止水性の試験の様子も見せてもらっている。協力的な企業である。そもそもであるが、ここに書いている内容は…

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第67回 伸縮装置の標準化検討例連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 暑い日が続いております。皆さま、お元気でしょうか?新型コロナウイルスの感染が拡大し、オリンピックは閉会したがこの先どうなるのか?前回、「新技術」に関して書いたが、何人かの方にご意見をもらったが皆官庁の方であった。思いは同じだというのである。私は、民間からの反論も期待したのだが無かった。陰で言われているかもしれないが、よく言われる、「ニーズとシーズの違い。」という簡単なものでは…

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第66回 新技術等に関する現状連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 新型コロナウイルスの感染が収まらない中、オリンピックを開催する勇気に敬意を表したい。ますます、インフラメンテナンスの問題とコロナウイルスの問題は同様であると感じている。細かい話は抜きにして、日本と言う国が、全然進んでいないのであきれるしかない。第二次世界大戦において、様々な課題が露呈されているが、結局、何も変わってはいない。結果がどう出るかはわからないが、目的意識の不在、リス…

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第65回 数はリスク連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 新型コロナウイルスの関係で、WEB会議、WEB講演会が増えてます。しかし、結構疲れます。1日2件もあったり、長時間だと腰が痛くなってきて疲れますね。しかし、打ち合わせなどはやはり対面が良いのではないでしょうか?WEBでもできるとは思いますが肝心なところのニュアンスが伝わらなかったり。意図が伝わらない。最近、数名の各自治体などの若手の方と、やり取りしてますが、この方々はすごい!ちゃんと、イ…

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第64回 あえての、トリアージ連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 まだまだ、新型コロナウイルスが猛威を振るってます。緊急事態宣言も出てますし、非常に動きづらいですね。温泉にでも行って、のんびりしたいのに。ここにきて、講演の依頼が増えてきた。だいぶ時間差はあるが、さすがNHK効果である。それを期待して発信したのであるが、コロナの影響と世の中の感覚のずれであろうか、反応はまだまだである。また、「植野塾」を地方でやってほしいという要望もあるが、なかな…

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第63回 「i-Construction大賞 公共部門 国土交通大臣賞」受賞に寄せて連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに相変わらず、新型コロナウイルスが猛威を振るってます。第4波でしょうか?「i-Construction大賞公共部門国土交通大臣賞」を受賞しました。これも関係各位のおかげです。ありがとうございます。先月は休みました。書いてもむなしいだけで、同じことの繰り返しのような気がしてきたからです。これのほかの隔週発刊の雑誌にもコラムを依頼されてましたが、そちらも同じことの繰り返し。そちらは、編…

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第62回 維持管理は総力戦連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに相変わらず、新型コロナウイルスが猛威を振るっています。世の中、この話題一色です。これに気を取られているとインフラの老朽化問題は、ひたひたと静かに侵攻してきている。待ったなしの状態なのだが……。意外と皆さん冷静というか?一部の人たちの話しか聞かない。人口減少は必ず来る。これがどれくらいのインパクトをもたらすか?人口に関しては国民が意識していないというところが大きい。無…

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第61回 「甘えの構造」が導き出すリスク連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに皆さま、あけましておめでとうございます。本年は、新型コロナウイルス問題が、一刻も早く落ち着き、皆様にとりましても明るい一年となることを祈念いたします。昨年12月2日のNHK「クローズアップ現代+」の放映後、様々なご連絡をいただきましたが、思いのほか少ないのと、全く違ったことを言ってくる友人もいて、少々がっかりしています。同じ、土木にかかわる人間でも分野によってとらえ方が違…

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第60回 NHK『クローズアップ現代』 放送後記連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに寒くなってきました。私の住まう、小山市は結構寒い。コロナも再燃してきましたし厄介です。12月2日は笹子トンネル事故から8年目の日でした。これに合わせNHKでの番組制作に協力しました。その辺のことを皆さま、気にされていると思いますので書きます。2.放映結果まあ、番組を見て連絡いただいた方の評価は、おおむね良好であったので良かった。しかし、私自身、消化不良である。どうも、予算…

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第59回 職員教育連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに涼しくなりました。今年度も、この時期、沖縄に行ってきました。JICA沖縄研修所にて、南方系赤道付近の国々の官僚たちに、道路維持研修の中で「橋梁マネジメント」に関して話すのが私の役割。ここ7年くらいやってます。例年は研修室で半日ほど行うのですが、本年はコロナ禍でビデオ配信です。例年、皆熱心に聞いてくれるので毎年、こちらが感動してます。今年は本当に残念です。まあ、これに行く…

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第58回 モニタリング技術考連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに涼しくなりました。今年度も半年が過ぎてしまった。コロナ禍の中で、だいぶ予定が狂った方々が多いだろう。事業自体も滞っているのではないだろうか?私自身、全然予定が狂ってしまった。たぶん皆さんもそうだと思う。最近、比較的よく読まれている土木系雑誌に掲載された事項で、問い合わせ、ご意見が多いので、雑誌では表現できていない部分を解説しようと思う。雑誌記者の方は、世の中の話題と…

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第57回 「新技術」と言うのは、「道具」である連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに連日暑い日が続いてます。コロナも大変ですが、暑さも大変です。いかがお過ごしでしょうか?いろいろ始動し始めました。最近考えてますのは、どうも、皆さん苦労している?割には、私自身もそうだが、何事空回りしている事項が多いのかもしれない。何が悪いのだろうか?見ている方向が悪いのか?時の判断が、後々長期にわたり影響する2.うまくいかない理由自治体において老朽化対策がなかなか進ま…

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第56回 インフラ・メンテナンスの新たな世界連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめにコロナの感染がまた増加してきている。これは、私が常日頃言っている「再劣化」である。治療法が確立しない中どう対応すればよいのか?感染数は増えていく。対応する側の無策が目に余る。未知のものに対応する戦略はどうすればよいのか? 新型コロナウイルスすべての面でインフラのメンテナンスに該当するので注目している。結局最終的に困るのは双方とも地方自治体である。もう一つ、この問…

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第55回 「設計」は何のために行うか?連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに久々に東京での打ち合わせも始まったと思ったら、またどうなることか?コロナウイルスとの戦いは、終わりなき戦いである。終わりはない、インフラの老朽化と同様である。「これからどうするの?」と皆から聞かれるが、まだ定まってはいない。ここで、これだけコンサルに対して厳しいことを言っているので、さすがにコンサルからはない。しかし、コンサルタントという業種がきちんとしてもらわな…

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第54回 設計では設計者=発注者の意思が重要だ連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに 4月から、新型コロナウイルスの関係で、ほとんど何もできなかった。リモート会議が流行してますが、どうも疲れます。タイミングがずれるからでしょうか?よく聞き取れない場面もありますし。PCのせいなのか?通信のせいなのか?朝は4時起床、ボーッとしながら、身支度をし、まず歩きに出る。ここ(小山)を離れて6年の間に結構、近所の家も店も変わっているので新鮮である。朝早くから、歩…

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第53回『コロナ後には新たな建設の時代が来る。一緒に取り組みましょう』連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに 1回休みました。復活します!4月1日付けで富山市から、「政策参与」の委嘱を受けました。引き続き富山市のインフラに関し助言をしてまいります。と言いたいところが、新型コロナウイルスのおかげで、予定が大幅にくるってしまい。プーになってしまった。まあ、私がいなくなることを期待していた方々にはよかったかもしれません。この役職、非常勤で、自由な身分である。このほかにも仕事を…

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第52回 危機管理においては「空振りは許されるが見逃しは許されない」連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに 年度末で、コロナウイルス問題が起きて大変な時期だと思いますが、富山市建設技術統括監としては、今回で最後となる。今回は、最後に思っていることを書きます。2.すべては人先日、県庁の幹部と市の幹部での会議が行われた。その時に言われたのが、某橋の大規模設計ミスの話。「植野さんが、いながら。どうして?」と言われたが、実は、この橋は私が赴任する前に終わっていた橋だ。これは設…

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第51回 敵を知り、己を知る連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに 前回、「帰る。帰る。」と書いたら、「帰る感満載だ!」と多くの方から叱られた。しかし、これは、実は戦略の一つなのだ。まず、皆さんに考えてもらいたいのは、ここに単身赴任で6年いるということである。これが若い時の6年ならばまだしもである。それは置いておいて、職員たちに、もうすぐいなくなるということを知らせたい。有限であるという危機感である。最初は3年であった。物ごとは…

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