道路構造物ジャーナルNET

『民間と行政、双方の間から見えるもの』

㊱「(地元)コンサルの能力=発注者の能力」である連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに 前回は、コンサルへの能力別発注に関して書いた。内容が気に食わない方々も多いことだと思う。しかし、現実なのだ。反省の無いところに発展は無い。委託するコンサルタントの能力は、発注者の能力につながる。点検であれば点検精度。補修設計であれば、補修の良否。通常の設計業務では寿命に。計画ではその後の多くの課題をはらんでいることを認識しなければならない。本来は地元コンサルの…

詳細ページへ

㉟コンサルへの能力別発注連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめにだいぶ涼しくなりました。9月議会で「橋梁トリアージ」についての質問が出ました。やはり皆さん、「トリアージ」と言う言葉の持つ力に反応してしまっている。それはそれで良いのだが、「富山市の橋梁トリアージ」は順番付けが目的ではない。「富山市の橋梁マネジメント基本計画」の中の一項目で、其の役割は過ぎつつある。おそらく、わが国においては、数多くの物を管理すると言うことになれてい…

詳細ページへ

㉞橋梁トリアージ連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめにまだまだ暑い日が続きますが、体調など崩されてはいないでしょうか?先日の豪雨災害、それに台風と災害がどんどんやってきます。我が家では、関東に台風が来た際に、女房が窓にかかっていた簾を外そうとして、脚立から落ち、頭を花壇の縁石にぶつけて怪我をして、救急車で運ばれました。頭を打ち、外傷は7針。内部はCTでも検査をしたようですが、今後、様子を見ていく必要があると思います。たま…

詳細ページへ

㉝豪雨災害と橋梁連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに 暑い日が続きますが、体調など崩されてはいないでしょうか?それにしても暑すぎる。気候が明らかに変わってます。数十年に一度という雨がしょっちゅう降っています。こうなってくると、数十年に一度ではなく、通常の状態なのではないでしょうか?また、台風の進路も変わってきました。今回は、編集者から「豪雨災害と橋梁」ということも書いてくれとの依頼があったので、少し加えたい。2.豪…

詳細ページへ

㉜負の遺産連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに先日の大阪地震そして、西日本豪雨では、大変な状況であったと思います。お悔やみ申し上げます。富山でも、連日雨が降り続き、職員は夜も待機状態でした。災害が続くと、職員の負担も大きく、悲壮感が漂い疲弊していくのが分かります。私は、地理が完璧では無いので、改めて役に立たないなと感じました。6月議会も終わった。今回は私に関係する質問は、「職員教育の問題」であった。これまで「植…

詳細ページへ

㉛己を知り、自ら学ぶ連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに だいぶ暑くなってまいりました。体もしんどい時期です。特に現場に出られる皆様は、注意してください。こちらでは、熊はもちろん、マムシやスズメバチにも気をつけなければなりません。以前、現場に行き、のり面から河川敷に降りようとして草むらに足を下ろそうとしたら、マムシさんがとぐろを巻いて、こちらを見て「なにか?」というような顔をしていた。前回の報告に関し、「技術論」に対…

詳細ページへ

㉚ 組織のなかで連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに 前回の報告に関し、「技術論」に対してクレームが来るのかと思ったが、「私が抜けたら元に戻るという話」に対し、「後ろ向きだ!後継者は?対応策は?」という質問が来た。それに関し今回は書く。地方の実態というのは想像以上に、厳しい。まず、皆さん書くなと言うが「県民性」というものがある。技術に対する認識、待遇などがあるが、一番大きい問題は、「時間の壁」である。インフラ・メ…

詳細ページへ

㉙ 技術力とは何か連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに 新年度、あけましておめでとうございます。新しい年度に向けて、希望に燃えている方々も多いのではないだろうか?人事異動で異動された方も多いと思う。新天地でも心機一転御活躍を期待しております。人生はどうなるか、分からない。自分でコントロールしているつもりでも、なかなか予定通りの人生は歩めない。人生は、マネジメントである。マネジメントの話をしていると、理想論や教科書的…

詳細ページへ

㉘インハウススーパーバイザー連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめにまた、議会である。役所、特に自治体の業務を停滞させる最大の要因は議会であると思う。しかし、本来の地方議会の役割を有効に果たしているのであれば、其れは重要である。この議会中で、なかなか予定が入れられない場合があるのだが、経験のない方々には理解し難いようだ。最近気になるのが、「働き方改革」「裁量労働制」である。働き方や仕事のやり方は自分で決めればよいのである。特に、我…

詳細ページへ

㉗インフラ・メンテナンスの地方の状況連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに 先月・今月は、富山でも結構雪が降り、気温も低かった。富山は天候が悪い日が1年を通して多い。「弁当を忘れても、傘は忘れるな」と地元の人が言う。これだけでも生産性が落ち、気分も暗くなる。政府も「働き方改革」と「生産性改革」を声高に言っている。しかし生産性をどう上げるかという、具体案は示されない。実は、生産性の向上は昔から取り組まれているはず。私自身、「建設コスト…

詳細ページへ

㉖良い相手を選ぶ眼力 良い技術を見抜くフィールド連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに私事だが、年末に義父が亡くなった。90歳だった。自宅(栃木)と富山の行ったりきたりで疲れてしまった。一昨年末に、入院していたが病院の先生から「来年の正月は、最後になるかもしれないので、自宅につれて帰ったら」と言われ、そうしたが、入退院を繰り返しながらも、最後まで自分で動けたのは、老朽化という観点で見れば、耐力を残しつつ全うしたことであり幸せであったと思う。やはり、…

詳細ページへ

㉕非破壊検査を如何に活用するか連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに今年は雪が早い。寒気と天気予報の雪マークが気になりだした。富山はこれから、暗い季節に突入。職員も除雪が大変だ。例年、約10億円が除雪費に消える。これは橋梁の点検・維持補修費とほぼ同額である。前回は、土構造物と非破壊検査について述べてみたが、非破壊検査は期待が大きい割には理解されていなく、使われていないのが実態である。利用する工夫も今後必要である。良く、「見え無いものを…

詳細ページへ

㉔管理ができやすい構造とは連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに だいぶ涼しくなってきましたがいかがお過ごしでしょうか?早いもので、また1カ月たってしまいました。先月は、台風が何度か来て、小規模な災害が起きた。全国的には、大きな災害となってしまった地方もあり、お見舞い申し上げます。近年、災害の規模が増加している。雨の降り方も異常である。「50年に1度の……」という言葉を何度も聞く。気象状況も時代の流れとともに変化している。やはりこ…

詳細ページへ

㉓インフラメンテナンスにおける「大義」、率か精度か連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに9月議会も終わった。また、「橋梁トリアージ」の質問が出た。いろいろ考えて下すっているのはよいのだが、結局は自分の住む地域の橋を何とかしてほしいと言う要望であった。これで、建設部内もだいぶ時間を取った。議会で答弁したわけだが、本当の理解者は、市長だけだったような気がする。私自身、担当部局の作成した、答弁書を読んでいたが、なんかしっくり来なかったので、最後は見ないで答…

詳細ページへ

㉒架替えのモデルケース「八田橋」連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 「免許皆伝」の技術者はどれだけいるか?1.はじめにだいぶ涼しくなってまいりました。今年は雨の量が多く、だいぶ困っている方々も多いと思う。こちらでも、土砂災害が小規模ではあるが発生している。“土”の問題は、構造物以上に厄介である。これが出るころには9月議会の真っ最中である。このジャーナルのコラム(最近そう思っている)を書くのもすぐ訪れるが、議会も直に次の議会となる。まあ、民主主義の…

詳細ページへ

㉑「標準設計」連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに前回の内容から「標準設計」について書いてくれというので書こうと思ったが、いろいろ問題もあるので、結局、簡単な話になってしまうがお許し願いたい。重要なのは「標準化」の考え方の重要性と、ツールを如何に利用するか?という事である。どうも、頭の固い方々は、そのまま使おうとするらしい。これは実は私にとっては信じ難いことなのだ。私は長年、土木構造物の「標準設計」や「設計標準化…

詳細ページへ

⑳インフラ・メンテナンスの地方の状況~ルールとツールは使いよう~連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに 6月議会も無事終了した。今年度の発注の業務も動き出している。今年度は、「橋梁マネジメント計画」のひとつの大きな検討課題である、「官民連携」の推進に向けて、可能性調査を実施する方針である。これまで、不可能だとされてきた維持管理の部分の官民連携の可能性を、まず検討する。めどが、つけば実証も行いたいと考えている。最近、良く聞かれるのは、「橋梁等の老朽化対策に対して…

詳細ページへ

⑲インフラ・メンテナンスの地方の状況~点検は誰がやるべきか~連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに6月議会が始まった。これが出るころには終盤戦だが、職員にとっては議会に向かうことも多く厄介である。年4回の議会、それとその前後に費やす時間は膨大な物だ。富山市議会は、昨年全国的に皆さんをお騒がせしたとおり、半数ほどが入れ替わった。その結果、福祉や教育、子育てという、市民目線の質問が増加してきており、担当部署は大変であろうと思う。建設部関係では、旬の防災関連の質問が増…

詳細ページへ

⑱インフラ・メンテナンスの地方の状況~モニタリング~連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに新年度が開始し、はや1ヶ月です。いかがお過ごしでしょうか?連休前の4月28日には、国土交通省総合政策局主催のインフラメンテナンス国民会議の一部のメンバーの方々に、富山市での取り組みに関しての話をする機会を得た。これまで、内閣府、経済産業省で自治体のインフラの実態に関して話をしてまいり、やっと、本丸に斬り込む機会を得たことは、うれしい限りだ。しかし、自治体の実態に関し…

詳細ページへ

⑰維持管理分野は新たにつくるもの連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめにいよいよ、新年度です。3月中は役所では恒例の人事異動で皆落ち着きませんでした。私は、役職が微妙に変わり「建設技術統括監」となり、これまで以上に権限が増します。この辺の役職名の違いの意味が良くわからないが、まあ決められた物なのでありがたく拝命する。私の任期切れを待ち望んでいた方々には、誠にご愁傷様です。今後は、これまでの3年間を活かし、より厳しく、まい進いたしたく思い…

詳細ページへ

⑯鋼橋について連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに最近、「本連載を読んでいる」「言えないことを言ってもらってありがとう。」「きついね」「少々暴走気味では?」という事をよく言われる。多くの方に読まれているんだなと改めて感じる。「コンサルに対して厳しすぎる」という事もよく言われるが、決して厳しすぎるわけではない。思っていることの10分の1で、本音と決定的事実は書いていない。あくまで、私の意見であり、状況や地域によって…

詳細ページへ

⑮インフラ・メンテナンスの地方の状況連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに前回、書いてしまった、建設会社の方が早々にお見えになった。これを読んでとのことだった。図面は、わが社の職員がもらっていた。(実は知っていた)しかし、一切連絡も無かったために申し訳ないが実は試してみた。私は、いろんな場面で試すのが好きだ。確認したかったのは図面ではない、「補修の思想」である。設計者の思想を聞きたかったのである。以前、依頼の電話を切った瞬間に「ああ、こ…

詳細ページへ

⑭新年の抱負連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 本音の10分の11.年の初めに皆様、あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願いいたします。さて、今回は新年に当たり、八田橋の続報と、これから先、どうなるかわかりませんが、現在考えていることを、述べさせていただこうかと思います。この連載も、結構、皆さん読んでいただいているようで、お会いする方々から「読んでます。」と言われます。おおむね、官庁の方々には同調していただきます。そ…

詳細ページへ

⑬八田橋(ポータルラーメン橋)の架け替え連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 1.はじめに今回は、「八田橋」に関して書いてくれないかとの事なので書こうと思う。単なる、構造説明では面白くないので、課題と合わせて現状を解説していくことにする。本橋はまだ、工事が始まったばかりである。今後、工事はもちろんだが、今後の富山市の橋梁マネジメントの指標となっていく大切な工事である。 富山市内に架かる八田橋は、昭和30年ごろに架けられた、3径間RCゲルバーT桁橋である。…

詳細ページへ

⑫セカンドオピニオン連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 民間と行政の双方を経験し、何が見えるか?書いてほしいとの話があった。執筆を引き受けたのは良いが全く書く内容に困った。しかし、これから大きく変化する、社会情勢の中で特に、何が今問題なのか?我々は何をするべきなのかを考える一助になればと思い書くことにする。技術的内容よりも、一般論に近いものとなる。書くに当たっては、批判も罵声も大いに結構である。さまざまな考えの方が居て当然であり、…

詳細ページへ

⑪後を引く施工不良と設計上の配慮不足連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 民間と行政の双方を経験し、何が見えるか?書いてほしいとの話があった。執筆を引き受けたのは良いが全く書く内容に困った。しかし、これから大きく変化する、社会情勢の中で特に、何が今問題なのか?我々は何をするべきなのかを考える一助になればと思い書くことにする。技術的内容よりも、一般論に近いものとなる。書くに当たっては、批判も罵声も大いに結構である。さまざまな考えの方が居て当然であり、…

詳細ページへ

⑩ASR対策連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 民間と行政の双方を経験し、何が見えるか?書いてほしいとの話があった。執筆を引き受けたのは良いが全く書く内容に困った。しかし、これから大きく変化する、社会情勢の中で特に、何が今問題なのか?我々は何をするべきなのかを考える一助になればと思い書くことにする。技術的内容よりも、一般論に近いものとなる。書くに当たっては、批判も罵声も大いに結構である。さまざまな考えの方が居て当然であり、…

詳細ページへ

⑨標準+考える力(想像力)連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 民間と行政の双方を経験し、何が見えるか?書いてほしいとの話があった。執筆を引き受けたのは良いが全く書く内容に困った。しかし、これから大きく変化する、社会情勢の中で特に、何が今問題なのか?我々は何をするべきなのかを考える一助になればと思い書くことにする。技術的内容よりも、一般論に近いものとなる。書くに当たっては、批判も罵声も大いに結構である。さまざまな考えの方が居て当然であり、…

詳細ページへ

⑧土木研究所との協定の狙い……「後」を見据えて連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 民間と行政の双方を経験し、何が見えるか?書いてほしいとの話があった。執筆を引き受けたのは良いが全く書く内容に困った。しかし、これから大きく変化する、社会情勢の中で特に、何が今問題なのか?我々は何をするべきなのかを考える一助になればと思い書くことにする。技術的内容よりも、一般論に近いものとなる。書くに当たっては、批判も罵声も大いに結構である。さまざまな考えの方が居て当然であり、…

詳細ページへ

⑦「考える職員」を増やす連載

民間と行政、双方の間から見えるもの

 民間と行政の双方を経験し、何が見えるか?書いてほしいとの話があった。執筆を引き受けたのは良いが全く書く内容に困った。しかし、これから大きく変化する、社会情勢の中で特に、何が今問題なのか?我々は何をするべきなのかを考える一助になればと思い書くことにする。技術的内容よりも、一般論に近いものとなる。書くに当たっては、批判も罵声も大いに結構である。さまざまな考えの方が居て当然であり、…

詳細ページへ
お問い合わせ
当サイト・弊社に関するお問い合わせ、
また更新メール登録会員のお申し込みも下記フォームよりお願い致します
お問い合わせフォーム