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最新インタビューインタビュー 一覧

関係機関と膨大な協議を行い、都市部の厳しい現場条件下で事業を着実に推進
首都高速道路 更新・建設局 総勢150人で大規模更新事業4件・新設事業1件等を担当
首都高速道路株式会社
更新・建設局
局長
諸橋 雅之 氏
首都高速道路更新・建設局は、同社唯一の更新・建設部門として「高速大師橋更新」「日本橋区間地下化事業」「東品川桟橋・鮫洲埋立部更新」「池尻・三軒茶屋出入口付近更新・付加車線増設」の4つの大規模更新事業と、「新大宮上尾道路」の新設事業などを所管している。工事事務所の技術者には「愚直に現場に行くこと」を指導しているという諸橋雅之局長に、各事業の詳細を聞いた。2020年7月に発足10課、5工事…
公開日:2023.11.15
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維持管理の黎明期に創業して令和5年10月14日に創立50周年
ケミカル工事50周年記念 國川 正勝社長インタビュー
株式会社ケミカル工事
代表取締役社長
國川 正勝 氏
ケミカル工事は今年10月14日に創立から50周年を迎えた。橋脚の補強や床版の補修補強、トンネルの補修補強などコンクリート構造物を中心とした道路や鉄道の社会インフラを守る会社として大きく認知されている同社が、創立からどのように歩んで今日の地位を占めるに至ったのか、國川正勝社長に話を聞いた。
公開日:2023.11.08
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凍結防止剤・飛来塩分、富山ではASR
NEXCO中日本金沢支社 北陸道の塩害・ASRへの対応に苦慮
中日本高速道路株式会社
金沢支社
高速道路事業部長
柳澤 敏彦 氏
中日本高速道路金沢支社が管理する高速道路、とりわけ北陸自動車道は、北陸ならではの厳しい環境にさらされている。海岸縁を走る区間は冬季を中心に厳しい飛来塩分にさらされ、その他の区間は凍結防止剤に含まれる塩分に起因した塩害の影響を受ける。また、富山管内においては骨材起因によるASRが発生し、今なお劣化が進むコンクリート構造物も有している。そうした話題を中心に、大規模更新・大規模修繕、耐…
公開日:2023.11.08
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特定の技術に拘らず全てのレーザー施工技術の包含めざす
レーザー施工研究会 橋梁の1~2割20~30万㎡がターゲット
一般社団法人レーザー施工研究会
副会長
豊澤 一晃 氏(写真左)
専門家理事
西川 和廣 氏(写真右)
一般社団法人レーザー施工研究会は、土木・建築分野に新たな市場を作ることを目的に、安全性や施工品質を確保するためのマニュアルや品質上守るべき最低限の基準を設けることなどを目的に設立された研究会である。鋼橋の防食において塗膜の除去や除錆・除塩・素地調整の確保など塗装前の下地処理は古くて新しい課題である。とりわけ耐候性鋼材に生じている課題は、年々その厳しさを増している。レーザー技術…
公開日:2023.11.07
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桁端部を切り欠き構造にした低桁高化製品も開発
ジェコス 「H形鋼橋梁 GHBⓇ」を初架設 支間長は20m、2主桁
ジェコスは、同社初となる本設橋梁用製品「H形鋼橋梁GHB®」の第一号案件を神奈川県の民間企業から受注し、初架設を9月末に完了した。本案件は発注企業の敷地内での大型車両通行のため、既設橋の横に架ける新設橋としてGHBが採用されたもの。同橋の支間長は約20m、有効幅員約4m、主桁数2本となっている。同社では「軽量化による下部工への負担軽減、狭隘な架設条件での現場施工性、短工期での製作・施工」が評…
公開日:2023.12.04
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新設鋼桁を既設PC桁の撤去に活用
NEXCO中日本 手取川橋架替えに日本で初めてステンレスクラッド鋼を採用
NEXCO中日本は、北陸道手取川橋において塩害で損傷したPC連続箱桁橋を8径間連続鋼開断面箱桁橋(上部はプレキャストPC床版)に架替える工事を進めている。同橋は手取川河口部に位置し、桁下には絶滅危惧種Ⅱ類に指定されているイソコモリグモ、コアジサシの生息する砂浜があり、重機や車両の進入が制限されていることから、本設桁として使用する開断面箱桁に撤去フレームを設置して、PC桁を張出し架設とは逆の…
公開日:2023.12.01
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FRPのため軽量かつ腐食しない 全て桁下から施工可能
IHIインフラ建設と栗本鐵工所が新たな床版延命化工法『FSグリッド』工法を上市
IHIインフラ建設と栗本鐵工所は、ハイブリッドFRP(ガラスおよび炭素繊維)の補強桁を使い、損傷により耐力が低下した既設床版を床版下面から支えて補強する延命工法『FSグリッド(FRPサポートグリッド)』工法を開発した。補強は床版上面の最小限の補修以外、すべて桁下からの作業となるため交通への影響を最小限にできることが特徴だ。IHIインフラ建設は同様の補強工法として既に鋼パネルを補強部材として…
公開日:2023.12.01
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鋼床版面積が大きく、車線規制下での施工と通行止めでの施工両方で行う
名高速 高速2号東山線新洲崎JCT~丸田町JCT間4.3kmをリフレッシュ
名古屋高速道路公社は、10月28日~11月4日にかけて高速2号東山線新洲崎JCT~丸田町JCT間(入口3カ所、出口2カ所含む)の延長約4.3kmのリフレッシュ工事を車線規制及び上下線通行止めして施工する工事を行った。RC床版では床版の補修、複合防水の設置、舗装の打ち替え、鋼床版では舗装打替えを主とするリフレッシュ工事を実施するもの。通常は9日間程度を通行止めしての施工であるが、今回は鋼床版の施工面積…
公開日:2023.11.28
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A1~P2の塗替え面積は約2,200㎡ 塗膜剥離剤は「バイオハクリX-WB」を採用
沖縄県 本部大橋で塗替え塗装を含む補修工事を実施
沖縄県土木建築部北部土木事務所は、国道449号の本部町谷茶~渡久地に架かる本部大橋の補修工事を進めている。その内容は塗替え塗装のほか、歩道・地覆部改造工、高力ボルト取替工などである。現在はA1~P2およびP4~A2を施工中で、P2~P4の同工事と全長にわたる橋面工を2025年度末までに完了させる予定だ。塗替え塗装では、既設塗膜に鉛の含有が確認されたため、塗膜剥離剤(バイオハクリX-WB)と1種ケレン…
公開日:2023.11.28
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NEXCO中日本 塗膜剥離剤を使用して塗替え
東名矢作川橋 PCB・鉛・六価クロムを含有する既設塗膜17,000㎡を除去
NEXCO中日本名古屋支社豊田保全・サービスセンターは、東名・矢作川橋(上り線)の塗装塗替えを進めている。既設塗膜中にPCB(および鉛や六価クロム)が含有されていることが分かっており、ストックホルム条約(低濃度PCB廃棄期限が定められてる)の期限が間近に迫っていることから、既設塗膜を除去し、塗り替える工事を進めているもの。塗替え対象・面積は同橋のうち過去に補強した際に塗替えを行った箇所を…
公開日:2023.11.21
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RC中空床版橋からNYラピッドブリッジに
NEXCO西日本 宝塚ICの国道176号を跨ぐ小浜橋を架替え
NEXCO西日本関西支社阪神改築事務所は、中国池田IC~宝塚IC間の橋梁更新工事の一環として宝塚ICランプ部に位置する小浜橋(宝塚IC・Iランプ橋(ONランプ)、同・Jランプ橋(OFFランプ))をRC中空床版から鋼桁+合成床版形式の桁(NYラピッドブリッジ®(日鉄エンジニアリング・横河NSエンジニアリング共同開発))に架替える工事を行っている。同橋は供用後約50年を経過しており老朽化が著しいため架替えを行…
公開日:2023.11.16
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既設鋼製橋脚は地震時水平力だけ負担、RC橋脚梁を伸ばし支点を一体化
阪神高速 阿波座付近の拡幅桁約530m区間を架替え
阪神高速道路は、16号大阪港線(西行)阿波座JCT~西船場JCT間にある阿波座付近の拡幅桁延長530mを架け替える工事を進めている。同箇所はそもそも1997年に渋滞対策として拡幅して付加車線を設置している箇所である。路下に大阪市が管理する中央大通が走っており、中央大通も本線4車線、副道1車線の大きな通りになっている。拡幅対象となった大阪港線の橋脚は、中央大通の分離帯に立っていたため、当時は建築…
公開日:2023.11.14
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波形鋼板ウェブラーメン箱桁、リブ付き床版構造を採用
NEXCO西日本 新名神大戸川橋ほか2橋の現場が最盛期
西日本高速道路は、現在、新名神の城陽JCT・IC~大津JCT(仮称)間の新設工事を進めている。その中で、難易度の高い大戸川橋他2橋(PC上部工)工事と吉祥寺川橋他2橋(鋼上部工)工事について、スポットを当てた。今回はそのうち大戸川橋他2橋(PC上部工)工事をレポートする。(井手迫瑞樹)大戸川橋完成イメージパース(NEXCO西日本提供、以下注釈無きは同)
公開日:2023.11.08
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-分かっていますか?何が問題なのか-
第68回 百折不撓で取り組むウルトラファインバブル -想定外の結果に心が折れそうになるが、チャレンジは続く-
これでよいのか専門技術者
(一般財団法人)首都高速道路技術センター
上席研究員
髙木 千太郎 氏
前回の連載9月1日に話題提供するか、辞めるかを多いに迷った重大案件があった。それは、決して起こしてはならない道路橋架設中の桁落下人身事故である。私が執筆するか否かを迷った理由は事故発生の原因にある。事故が発生した直後に、テレビ放送局から私宛に出演依頼と共に事故発生時の状況資料が提供された。資料を見れば見るほど私の結論としては、ヒューマンエラーで発生した可能性が高いと感じた。と同…
公開日:2023.12.01
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第48回 鉄道橋梁の架け替えについて
次世代の技術者へ
JR東日本コンサルタンツ株式会社
石橋 忠良 氏
前回、入院の話をしましたが、そこで新しく知ったことがあります。人間ドックから、その後のいろいろな検査は人間ドックと同じ病院でしました。その結果で病気に対するいくつかの対応方法が示されました。手術の場合は、最新のダビンチという装置がここにはないのでそれを希望する場合はできないので、他の病院を探してください、紹介状を書きます。とのことで、自宅から今後も通うことを考えて行きやすいこ…
公開日:2023.12.01
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第94回 最終的な答えは当事者がその責任において決断しなければならない
民間と行政、双方の間から見えるもの
植野インフラマネジメントオフィス 代表
一般社団法人国際建造物保全技術協会 理事長
植野 芳彦 氏
インフラ・マネジメントにおいて、「自治体が遅れている。」と言われて久しい。2巡目が終わり3巡目へと。そして「第2ステージへ」と言われているが、自治体側からは、「何をどうやればよいのか?わからない。」とも言われる。しかし、沈黙を保っているところが多い。わからなければ聞けばよいだろうに。そしてここに、さも分かったように、様々なことを言う人たちが存在する。本当にわかっているならば、どん…
公開日:2023.11.16
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Vol.5 地域価値を高める橋を構想する―設計条件を考える(中)
まちづくりの橋梁デザイン
国士舘大学 理工学部
まちづくり学系
教授
二井 昭佳 氏
はじめに今回もご覧いただきありがとうございます。前回は「設計条件」のうち「自ら設定する条件」として、「空間の履歴」と、「場所の風景」として「風景の主役」を取り上げました。今回は、「場所の風景」の続きとして「風景のスケール」を、そして「人の活動」、「経済性」について考えていきたいと思います。図-1橋梁設計における外から与えられる条件と自ら設定する条件ガンター橋における風景のスケー…
公開日:2023.11.16
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