最新インタビューインタビュー 一覧

生コン製造大手の横山産業グループが子会社化 「インフラ再生分野」のコア担う
横浜システック コンクリート橋を中心とした一次専業として5年後には20億円の売上げ目指す
株式会社横浜システック
取締役会長
重松 伸也 氏
国土交通省、NEXCO各社や首都高、名高速、JR、神奈川県内の民鉄などで補修補強の専業者(一次下請)として知られる横浜システックの会長に重松伸也氏が就任した。同氏は大手建設コンサルタントの橋梁設計技術者として活躍し、同社グループ内の取締役や社長などを歴任し、さらに近年では橋梁保全工事会社の技術部長を務めるなど、主に橋梁の新設から補修、設計から現場の様々な分野に精通しており、その知見を…
公開日:2023.03.23
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高所であっても、人間が地に足を付けてできるものは何でもできる
特殊高所技術 山本正和新社長インタビュー
株式会社特殊高所技術
代表取締役
山本 正和 氏
橋梁や風力、水力発電設備など通常の手法では近接困難な高所での点検・補修についてロープを用いて近づいて行う『特殊高所技術』を主業務として活動している特殊高所技術の新社長に山本正和氏が就任した。山本社長は、同社を和田前社長(現会長)と2人で創業し、以降、15年半の間専務として支え続けてきた。現在は44歳と社長としては若い部類に入るが、経験は深く、見識もある同氏に抱負などを聞いた。(井手…
公開日:2023.03.14
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「技術の新日本」の復権を目指す
新日本非破壊検査 植村佳之社長インタビュー
新日本非破壊検査株式会社
代表取締役社長
植村 佳之 氏
新日本非破壊検査は、鋼橋やプラント、工場設備など鋼構造物を中心とした非破壊検査技術のリーディングカンパニーとして高い技術力を有する。記者も羽田空港D滑走路などの高い溶接検査技術を必要とする現場や、同社が土木研究所などと研究を進めていたフェーズドアレイ法による超音波探傷技術などを取材してきた。現在も川崎臨港道路などの現場には直接的に、他の鋼橋や鋼構造物についても製品を介して間接的…
公開日:2023.03.02
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PCBを含む既設塗膜を除去 クイックデッキ足場を採用
NEXCO西日本 近畿道淀川橋および隣接部で、循環式ブラスト工法を採用し、42,300㎡を塗替え
西日本高速道路関西支社大阪高速道路事務所が所管する近畿道の淀川橋他2橋で塗替え工事が進められている。淀川橋のうち淀川渡河部を含むP1~AP10間、橋長550mの鋼3+3+3径間連続非合成鈑桁部が今回の塗替え対象であり、その塗替え面積は他2橋(摂津南ON,OFFランプ橋および淀川AP10~大日P1)も含め約42,300㎡(一般部40,700㎡、特殊部1,600㎡)に及ぶ。いずれも既設塗膜はPCBを有しているため、塗膜除去工法お…
公開日:2023.03.29
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表面美観性の低下を抑制するため、防カビ性能を付与
太平洋マテリアル コンクリート構造物向け高機能養生剤「クリーンセイバー」を開発
太平洋マテリアルは、コンクリート構造物施工の省力化・生産性向上に繋がる商品として、高機能養生剤「クリーンセイバー」を開発した。コンクリート構造物は、所要の強度、ひび割れ抵抗性、劣化に対する抵抗性、表面美観性などの品質を確保する必要がある。それらの品質を確保するためには、養生に十分な水が供給される、もしくは水分の逸散を抑制することが必要であるが、部材の種類や施工条件・環境条件な…
公開日:2023.03.27
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オー・ジー、極東メタリコンと共同 1.0kg/m2を塗布した場合、理論上25,000mg/m2の塩分を吸着可能
大伸化学 鋼構造物用造膜型塩分低減剤『ソルトリッパーFM』を開発
大伸化学とオー・ジー、極東メタリコンは、錆や腐食、断面欠損の原因となる塩分が付着あるいは浸透した橋梁など鋼構造物において、その表面にペースト状の水系エマルジョンを塗布し、養生後に剥がすもしくは仕上げブラストを行うことによって、塩分を低減可能な鋼構造物用造膜型塩分低減剤『ソルトリッパーFM』を開発した。同塗料は「1.0kg/m2を塗布した場合、理論上25,000mg/m2の塩分を吸着可能」(大伸化学…
公開日:2023.03.24
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橋梁などコンクリート構造物の鉄筋防錆用途 亜硝酸リチウム代替として亜鉛粉末を防錆材に
住友大阪セメント 複合型ケイ酸塩系鉄筋防錆材『リフレ防錆コートZN』を4月から発売
住友大阪セメントは、橋梁などコンクリート構造物の鉄筋防錆用途に複合型ケイ酸塩系鉄筋防錆材『リフレ防錆コートZN』を製品化し、4月から営業を開始する。コンクリート構造物内の鉄筋防錆材としては、主に亜硝酸リチウムを用いた防錆材が使われている。しかし材料価格暴騰による影響や、国内製造量以上の需要により年々入手自体が困難になり問題となっている。それに代わる防錆材として亜鉛粉末(Zn)を防錆…
公開日:2023.03.14
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アースシフト 豪雪地帯における鈑桁橋の伸縮装置に採用
秋田県羽後町の局前橋でPAジョイントの現場施工研修会を開催
PAジョイント協会の東北エリア代理店であるアースシフトは、昨年12月、秋田県雄勝郡羽後町地内にある町道郷ノ目梺線の局前橋で埋設型伸縮装置PAジョイントの現場施工研修会を開催した。研修会には置賜建設(山形県)、中綱組(青森県)、YAP(宮城県)、アールシー・テック(秋田県)が参加した。同橋は橋長27m、幅員5.7mの鋼床版単純鈑桁橋で、1990年10月に供用された。同橋の健全性の診断結果はⅡと判定されたが、…
公開日:2023.03.08
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ランドマークとなり、かつ景観面で配慮し、色や継手などを様々に工夫
富山市 呉羽丘陵フットパスを繋ぐ吊橋の補剛桁までが完了
富山市は、市民の憩いの散策路である呉羽丘陵フットパスが県道で分断されている個所に主塔間隔124mの鋼単純補剛吊橋形式を用いた呉羽丘陵フットパス連絡橋を建設中だ。同丘陵は立山連峰、歴史的な構造物や新幹線などを眺望する景観に優れた観光スポットであり、フットパスはその緑豊かな自然の散策路として市民に親しまれている。しかし、同フットパスは、市内有数の交通量を誇る県道富山高岡線により分断さ…
公開日:2023.03.07
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1種ケレン+変性エポキシ樹脂塗料塗装と同等程度の長期防食性能を発揮
関西ペイント 錆び面に塗装可能な水性下塗り塗料「ルビゴール」を展開
関西ペイントは、腐食電流抑制型素地調整軽減さび面用塗料「ルビゴール」の橋梁分野への展開を進めている。本塗料は、錆び面に塗装できることから素地調整グレードの軽減が可能で、長期防食性能を有していることが特徴だ。本塗料を用いた塗装系「ルビゴールシステム」(NETIS:KK-220040-A)ではRc-Ⅰ塗装系およびRc-Ⅲ塗装系と比較して2~3日の工程短縮が図れる。施工費もRc-Ⅰ塗装系に対して約4割削減でき、耐…
公開日:2023.02.28
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既設RC床版から鋼床版への取替えで急速施工を実現
日本製鉄・横河NSエンジニアリング 「STEEL-C.A.P.工法®」のパイロット工事を実施
日本製鉄と横河NSエンジニアリングは、鋼鈑桁橋の既設RC床版を鋼床版に取替える「STEEL-C.A.P.工法®」を共同開発し、2022年10月から12月に北九州市の緑川橋でパイロット工事を実施した。同工法は、主桁上フランジのみ既設床版を残置し、その上から鋼床版をかぶせるように設置するもので、厳しい現場条件下での施工と急速施工が可能であるとともに、高性能鋼床版の採用により耐久性も担保していることが特徴だ…
公開日:2023.02.27
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鹿島道路、NIPPO、ショーボンド建設、フタミ、範多機械などと共同
阪神高速技術 鋼床版上面に設置したSFRCを容易に剥がせる 『解体性接着技術を用いたSFRC舗装撤去工法』を開発
阪神高速技術は、鹿島道路株式会社、株式会社NIPPO、ショーボンド建設株式会社、株式会社フタミ、範多機械株式会社と共同で、解体性接着技術を用いた鋼繊維補強コンクリート(以下、SFRC)舗装撤去工法を開発した。近年、鋼床版の疲労き裂対策として、鋼床版上面舗装の基層(約40mm厚)をグースアスファルト舗装からSFRC舗装に置き換える工法が増えている。阪神高速道路における鋼床版上のSFRC舗装の施工面積…
公開日:2023.02.27
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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」㊽
「トンネル覆工コンクリートの養生システムの技術開発 -アドバルーン工法の長所と課題-」
横浜国立大学
大学院 都市イノベーション研究院
教授
細田 暁 氏
「この連載はもう終わったのですか?」という問い合わせが来るんですよ、と編集者からときどきかかってくる「催促」の電話で言われます。私の拙稿を楽しみにしてくださっている方がおられるのに、連載の更新が滞っていて申し訳ありません。まあ、そういうときもあるかな、と思っております。連載が滞っていた間に、世の中はまさに激動の時代に突入し、長く続いたデフレから、一気に「悪性インフレ」になって…
公開日:2023.03.20
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㊷維持管理の重み(その3)
現場力=技術力(技術者とは何だ!)
株式会社日本インシーク
技術本部 技師長
角 和夫 氏
①トルコ・シリア大地震発生2023年2月6日、トルコ・シリア国境近くでマグニチュード7.8の巨大地震が発生した。死者数はトルコ・シリア両国で50,000人以上になるのではと言われている。厳冬のトルコを襲った巨大地震は阪神大震災を思い起こさせるのに十分であった。地震被害が極端に大きかったのは、地震規模が大きいこともあるがそのそもの建築構造物の漸弱さが原因であると思われる。マスコミ報道で初めて耳…
公開日:2023.03.16
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第86回 管理物を「群」としてとらえ、マネジメントしていくためには
民間と行政、双方の間から見えるもの
植野インフラマネジメントオフィス 代表
一般社団法人国際建造物保全技術協会 理事長
植野 芳彦 氏
やっと春めいてまいりました。年度末で皆様お忙しい日々をお過ごしでしょう。多くの自治体においては、議会の対応でも忙しいことと思います。お体に気を付けて、こなして行ってください。現役を終わり、3年もたつと現役の時と違って、年度末のあわただしさが、感じられない。なんか、気が抜けたような気がする。よく聞かれるのが、「今はどちらに行っている?(勤務先)」私の答え「どこにも。しがない個人事…
公開日:2023.03.16
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⑥コンクリート覆工トンネルの剥落対策
JR西日本リレー連載 鉄道土木構造物の維持管理
西日本旅客鉄道株式会社
鉄道本部
構造技術室 基礎・トンネル構造
塩谷 敦 氏
西日本旅客鉄道株式会社(以下、JR西日本という)では、1999年6月に山陽新幹線福岡トンネルにおいてアーチ部のコールドジョイント下部のコンクリートが剥落し走行中の列車に衝撃するという重大な事故を発生させました。また、同年10月には同北九州トンネルにおいて側壁コンクリートの打込み口のコンクリートが剥落するという事故を再び発生させたことを受け、山陽新幹線における全トンネルの全面打音検査によ…
公開日:2023.03.16
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-分かっていますか?何が問題なのか-
第65回 景観を重視した歩道橋が大変形、なぜ?‐鳥の糞尿が鋼製橋梁の崩落原因となるのか?‐
これでよいのか専門技術者
(一般財団法人)首都高速道路技術センター
上席研究員
髙木 千太郎 氏
1.はじめに何を今頃になってと一笑されるのを覚悟で恒例の干支の話をしよう。2023(令和5)年の干支は、十二支の4番目にあたり、動物で今年の干支を考えると『兎』、十二支で考えると『卯』年、そして『癸卯(みずのとう)』である。漢字『卯』は、門を無理に押しあけて中に入りこむ様子を象形した字である。中国伝来の十二支は、もともと植物が循環する様子を表し、4番目にあたる年は、茎や葉が大きくなる…
公開日:2023.03.01
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④広島県でのコンクリートの品質改善についての実証実験Ⅱ
失敗から学んだコンクリート打設
株式会社ファインテクノ
調査計測部
マネージャー
平瀬 真幸 氏
はじめに トルコ・シリア大地震は衝撃的でした。この場をお借りして、不幸に見舞われた方々のご冥福とご回復をお祈りいたします。私は外国にあまり興味が無い事から、海外旅行を経験した事がありませんし、誘われても行こうと思った事もありません。ですが、もし海外勤務が必須で、どこかを選べと言われたら親日国家の旧オスマン帝国に属する国なら行っても良いと思っておりました。トルコ族の国家では…
公開日:2023.03.01
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第43回 降雨による盛土崩壊
次世代の技術者へ
土木学会コンクリート委員会顧問
(JR東日本コンサルタンツ株式会社)
石橋 忠良 氏
今回も雨による被害の例を紹介します。盛土の崩壊例です。盛土の崩壊は、国鉄時代も、またJRになった当初も、毎年のようにどこかで起こっていました。JR東日本になってから、降雨対策で主要線区の盛土の対策が進んできましたので、主要線区での盛土崩壊は非常に少なくなってきました。今回紹介するのは、比較的輸送に大きな影響が生じた被害2例です。この2例はいずれも8月の最終週の金曜日に起こっていること…
公開日:2023.03.01
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