道路構造物ジャーナルNET

『現場力=技術力(技術者とは何だ?)』

㊶維持管理の重み(その2)連載

現場力=技術力(技術者とは何だ!)

  1月号にて新年のご挨拶を申し上げようと思っておりましたが、年末・年始ボケで忘れていました。少々遅くなりましたが、あらためまして「新年明けましておめでとうございます。本年もよろしければ小生の記事をお読みいただければ幸いです」。①阪神大震災から28年、日本と世界の地震1995年1月17日、AM5時46分、震度7の巨大地震が神戸を襲った。20世紀末に未曾有の巨大地震が日本のそれも神戸という大都市…

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㊵維持管理の重み連載

現場力=技術力(技術者とは何だ!)

 ①五輪汚職事件無観客で行われた東京五輪・パラリンピックが無事成功裏に終わったと思ったら、当然の如く五輪委理事への贈収賄事件が発覚した。スポンサーになるためにせっせとお金を貢ぐ体質はどこの国も同じである。こういうスポーツを食い物にする委員を選んだ理由と任命責任者を記者会見させるべきではないか。 ②公共事業に関わる汚職事件公明正大な入札改革を掲げて一般競争入札が施行されて早30年…

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㊴小規模吊橋雑感(その3)連載

現場力=技術力(技術者とは何だ!)

 ①韓国梨泰院圧死事故2022年10月29日深夜、韓国ソウル市の梨泰院の路地で156人が圧死した。圧死と言えば、「明石花火大会歩道橋事故」が思い起こされる。2001年7月21日、明石市の歩道橋で花火見物の客が将棋倒しになり11人が死亡、183名が傷害を負った。死亡原因は、全身圧迫による急性呼吸窮迫症候群等であった。これらは何れも人災だ。人の流れが異常になった時点で何らかの手を下せたはずだ。 ②インド…

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㊳小規模吊橋雑感(その2)連載

現場力=技術力(技術者とは何だ!)

 私が知らなかっただけなのか、業界ぐるみで情報を発信しなかったのか、それは分からないがピボットローラー支承の損傷が相次いでいる。1橋目は、2020年9月に発生した「舞鶴クレインブリッジ」(写真‐1参照)である。舞鶴クレインブリッジは、橋長735mの3径間連続鋼斜張橋である。関西電力火力発電所建設工事のアクセス橋として建設され、工事完了後は舞鶴市に移管(1999年)されている。損傷は、西側主塔の2…

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㊲定期点検の意義連載

現場力=技術力(技術者とは何だ!)

 道路構造物ジャーナルの連載記事を書かせて頂いて2022年9月号で全36回(丸3年)となった。これまでの技術者生活40数年で経験したトピックス(ノンフィクション)をありのままに書かせてもらった。ある会社からは「内容が厳し過ぎる」とのメールも頂いた。PC斜張橋建設時に発生した基礎の沈下問題の記事(2021年1月1日号、斜張橋の発展とケーブル)に関しては、北九州空港連絡橋設計施工委員会でお世話になっ…

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第36回 防護柵の重要性~PARTⅡ~連載

現場力=技術力(技術者とは何だ!)

 昨今の話題といえば、①旧統一教会と政治家の関係、②新型コロナウイルス関連、③東北・北陸・中部地方の豪雨災害、④ウクライナ情勢、であろうか。本ジャーナルNETの8月12日号で東北地方等の被災状況が紹介されていた。道路・鉄道インフラ設備の地震や豪雨災害に対する脆弱性の指摘は今始まったことではない。東北地方は、東日本大震災の津波で壊滅的な被害を被り、今もなお復興作業が続いている。地震と豪雨災…

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第35回 小規模吊橋雑感連載

現場力=技術力(技術者とは何だ!)

 (1)はじめに~最近の話題~7月の参議院選挙は何の盛り上がりもなく、政権与党の圧勝で終わった。ロシア・ウクライナ戦争は7カ月目に突入した。新型コロナの感染者数は累計1,150万人、日あたりの新規感染者数は12万7,000人、東京では2万人から3万人で推移している。政治の世界に戻せば、自民党が参議院選で信任を得たと勘違いして暴走するだろう。外郭団体に湯水の如く血税が流れていくのだろう。2009年に…

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㉞日本の技術力とは 連載

現場力=技術力(技術者とは何だ!)

 土木学会第110代会長に上田多門北大名誉教授が就任された。総会後の記者会見で抱負を述べられた。先生のこれまでの海外経験から「アメリカや中国と日本のインフラには大きな差がある。海外の主要国は優れたインフラを持っている」「建設市場が長期的に縮小傾向にあり、研究分野として土木工学が他の分野と比較して必要性が小さいとみられている」、と危機感を示された。先生と同感なのは私も含めて多数いると…

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第33回 鋼構造物の防食(その3)について連載

現場力=技術力(技術者とは何だ!)

 (1)はじめに~最近の話題~昨年末、海外で計画されている歩行者専用斜張橋の設計について技術支援を依頼された。技術提案の中には、ガラスの床構造もあった。ガラス床だからといって退けるのではなく、前向きに調査・検討をすることにした。ガラスを使用した床構造といえば、大鳴門橋遊歩道「渦の道」(写真-1参照)や明石海峡大橋の「舞子プロムナード」(写真-2参照)が浮かんでくる。写真-1に示す通り…

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㉜鋼構造物の防食(その2)について連載

現場力=技術力(技術者とは何だ!)

 ①橋見学4月9日土曜日の昼過ぎ、大阪市内の東横堀川沿いの桜見物に出かけた。時期は過ぎていたが中々見ごたえがあった。その後、特殊高所技術㈱山脇さん企画の「夜桜クルーズ2022」に。天満橋前の船着き場から総勢10名程が乗り込み、花見酒とあいなった。大川から堂島川と船に揺られながら。天神橋、天満橋、川崎橋、新桜ノ宮橋等々(写真-1参照)。水の都、大阪ならではの名橋の数々。普段は見られない船から…

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㉛鋼構造物の防食について  連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 ①北京2022オリンピックが終了して束の間2月24日にロシア・プーチンのウクライナ侵攻が始まった。かつてのソビエト連邦の共和国が次々と民主化し、NATOに加盟していく。このままでは広大なウクライナまでもがNATOに加わってしまう。クリミアやチェチェン進攻でもアメリカを含む西側諸国は何もしなかった。今回も小規模な武器供与と経済制裁程度である。度々、テレビ放映されるロシアのウクライナ侵攻は、20年…

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㉚北九州空港連絡橋(その7)~コンクリート構造物の長寿命化~連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 (1)はじめに~最近の話題~北京2022オリンピックが2月20日まで盛大に行われた。日本選手団は冬季オリンピックとしては過去最多18個のメダルを獲得した。感動したのはスノーボードの平野選手、スピードスケートの高木選手およびカーリングの日本代表(ロコ・ソラーレ)である。特に、スノーボードハーフパイプの平野選手は圧巻であった。決勝3回の試技で全て同じ演技構成にした。1回目を失敗、2回目は前人未…

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㉙技術者の育成~暗黙知・形式知・実践知~連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 直下型地震としては未曾有の被害を出した阪神大震災から27年が経過した。毎年この時期が来ると震災当時を思い出す。通常であれば四半世紀が過ぎれば記憶が薄れていくものであるが。本誌2020.2.1号「阪神・淡路大震災を振り返って」にも書いたが、震災の翌週の月曜日に神戸市内の商工貿易センタービルにたどり着いた。兵庫県西宮市内の橋梁調査とアドバイスが主たる任務であった。新尾道駅から新幹線で途中駅…

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㉘北九州空港連絡橋(その6)~上部工の架設~連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。まず最初に、前号の「長大橋伸縮装置雑感」では、原稿修正ミスで関係者に多大なご迷惑をおかけしました。ここに深くお詫び申し上げます。引き続き、少しでも自身の「暗黙知・形式知・実践知」がこのジャーナル紙面に残せるように頑張りますのでよろしくお願いします。ところで、岸田内閣が発足してから約2か月が経過した。総裁選や衆議院選…

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㉗長大橋の伸縮装置雑感連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 緊急事態宣言が解除されて2カ月が経った。ワクチン接種率の2回目完了が約79%。この一カ月で10%も進んでいない。それに引き換え、新規感染者数はどんどん減少している。日本各地の商業施設や観光地は以前の状態にはほど遠いが、少しずつ戻りつつある。11月末、出張で1年振りに博多の地に降りた。博多に着いて昼食を何処にするか。長浜ラーメン、かろのうろん、いやいや、うまかもん通りの「真(まこと)」へ直…

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㉖大阪湾岸西伸部斜張橋計画雑感連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 緊急事態宣言が解除されて一カ月が経った。ワクチン接種率の2回目完了が約7割を超えた。それと同時に新規感染者も東京では2桁に落ち着いた。お酒の提供も制限はあるが始まった。東京出張も徐々に増えていっている。政治に目を移せば、岸田さんが第100代内閣総理大臣に。その半月後、衆議院総選挙。11月1日には岸田さんが第101代内閣総理大臣になっているのか。この夏は東京オリンピックで盛り上がった。その…

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㉕北九州空港連絡橋(その5) ~構造と景観~連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 昨今のマスコミの話題は、新型コロナによる緊急事態宣言が10月1日から解除されるのか、自民党総裁選で誰が勝つのか、の二つである。世の中の注目がいつの間にか人命から総裁選にシフトしてしまった感がある。何とか2年前までの日常が戻ってくることを新総裁に期待している。話は替って最近の出来事を紹介する。奈良県内の地公体さんから吊橋(人道)の補修設計業務を頂いた。9月の第二週に現地詳細調査に向か…

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㉔北九州空港連絡橋(その4)連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 大阪府に緊急事態宣言が再発令され、更に9月12日まで延長となった。新型コロナウイルスは終息するどころか息を吹き返した。「人流が変わった」と政府関係者(トップ)が語っていた様な。人流が変わるどころか、従前以上に活発化している。通勤に使用しているJR神戸線の新快速電車も相変わらず満員の盛況である。大阪駅からの大阪メトロ御堂筋線は超満員のコロナ感染危険路線。これ故、朝は本町まで徒歩通勤…

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㉓北九州空港連絡橋(その3)連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 (1)はじめに「どさくさに紛れて」と言っていいのかは分からないが、いよいよ東京オリンピックが始まった。始まったら後には引けない。プロジェクトも同じだ。26年前、1995年5月に新組織が発足して「新北九州空港連絡橋」プロジェクトが始動した。4カ月前の1月17日、未曾有の阪神淡路大震災が発生。阪神間のライフラインがズタズタになった。阪神高速道路では3号神戸線が甚大な被害を受け、5号湾岸線の一部…

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㉒北九州空港連絡橋(その2)連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 6月20日に緊急事態宣言が解除(現在は、まん防)され、3週間後には57年振りの東京オリンピックが開催される。1964年の東京オリンピックは「戦後復興の証し」と大会終了後に叫ばれたのだが、オリンピック開催前の国民感情は違っていたようだ。開催決定直後から、時期尚早論や返上論が語られ、関心を持たない人も多かったようだ。経費の膨大さと財源の確保、施設や道路、ホテルなどの受け入れ態勢、外国人に慣…

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㉑北九州空港連絡橋(その1)連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 東京・大阪など10都道府県に「緊急事態宣言」が発令され、さらに1か月程度の延長が囁かれている。後手後手に回っている政府の新型コロナ対策はもはや誰も信用していないのではないだろうか。4月末、80歳過ぎの義母のところに新型コロナ予防接種券が神戸市から郵送されてきた。私が手続きをするのだが、電話を掛けても一切繋がらない。スマホ予約で何とか1か月後の接種予約が出来た。「行政は何を考えているの…

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⑳設計の再評価と維持管理(その2)~大鳴門橋耐風性再評価~連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 (1)はじめに東京・大阪など10都府県に「まん延防止等重点措置」が適用されてほぼ半月が経った。1日あたりの大阪の新型コロナ新規感染者数は本原稿を書いている4月16日で1,209人となった。あっさりと東京を追い越してしまった後、独走状態である。毎朝、JR大阪駅地下街を抜け、キタ新地の横を通り御堂筋を本町に向け徒歩通勤しているが、そこにはびっくりするような光景が広がっている。4月12日から「まん防…

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⑲設計の再評価と維持管理連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 (1)はじめに首都圏1都3県の緊急事態宣言が解除された。待ちに待った選抜高校野球2021が19日に開幕。26日からは日本プロ野球も開幕。残すは夏のオリンピックだがどうなることか。思い起こせば10年前の3月、東日本大震災が発生し未曾有の大災害となってしまった。福島第一原発では巨大津波の発生により原子炉冷却用の外部電源・非常用電源を消失。1、3、4号機では、その後、水素爆発事故が発生。放射能が広…

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⑱長大斜張橋の橋軸方向変位制御-巨大地震に対してー連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 (1)はじめに緊急事態宣言が再発令されてほぼ2カ月が経とうとしている。飲食店は時短営業で「青息吐息」状態。梅田のJR高架下の有名な立ち飲み屋も店員さんが呼び込みを行っているが誰も入らない。通勤経路である神戸市営地下鉄、JR神戸線(新快速や快速)、大阪メトロの車内は大勢の通勤客。「何で日本人はこれほどまでに勤勉なのか」と思うのは私だけか。最近は、ズーム会議が多くなり、議論世代を突っ走…

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⑰公共工事における権利者-過去の経験を未来にー連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 (1)はじめに公共事業を計画・施行する際に必ず登場するのが「権利者」である。陸上部で言うと「地権者」、「建物所有者」、「周辺居住者」等である。海上部(公有水面)で言うと「漁業権者」、である。地権者は、土地の所有権または借地権(建物所有を目的とした地上権又は借地権)を有する者である。周辺居住者は騒音・振動等の折衝相手である。漁業権者は、当該または周辺海域の操業者であり、漁業を生…

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⑯斜張橋の発展とケーブル連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 (1)はじめに新年明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。2019年の年末、中国武漢から感染が始まったと噂される「新型コロナウイルス」であるが、今のところ一向に収束する気配がない。願わくは「東京オリンピック2020」迄には収束して欲しいものである。1年前、大阪日中友好協会訪中団の浙江省班長として中国上海、浙江省を経由して陝西省を訪問した。中国の斜張橋・吊橋という範…

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⑮多径間吊橋の可能性連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 (1)はじめに「新型コロナウイルスの第三波襲来か」と巷が騒々しくなってきた。この数か月、大阪市内や神戸市内の繁華街での飲食(飲酒)は一切していないし、思い起こせば7月に親友の病院見舞いに福岡に行った際、博多駅近くで大学の先生達と飲み会をしたくらいである。25年前、北九州空港連絡橋の設計・施工で寝食を共にした盟友と言っても良いメンバー達である。当時は私が37歳、他のメンバーも30代中盤…

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⑭防護柵の重要性~重大事故を教訓として~連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 私の連載記事も10月1日号で2年目に突入した。今回は、少し毛色の変わった「防護柵の重要性」と題して経験談を紹介する。当然の事ながら、現場第一主義をモットーとする私だから、そこは外さないように記述する。何故、今、防護柵?と思われるかもしれないが、道路会社を退職する一因にもなったことであり、忘れないうちに書いておこうと思った次第である。今回の題材は、①阪神高速北神戸線での死亡事故、②福…

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番外編 光学ストランドによるPC橋の載荷試験 ―奈良県川上村管理の林道鳴川線小所橋-連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 (1)はじめに奈良県川上村が㈱日本インシーク(大阪市)に発注した林道鳴川線小所橋(PCポストテンション単純I桁橋)橋梁載荷試験業務がこのほど完了した(写真-1参照)。載荷試験を行ったのは、2019年度に実施した「川上村管内橋梁補修設計業務委託」の損傷調査において、PC鋼材の露出・腐食・グラウト充填不良、遊離石灰、等の損傷(写真-2参照)が確認されたことによるもので、現時点では大型車の通行規…

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⑬国際貢献・ステップ案件・弊害連載

現場力=技術力(技術者とは何だ?)

 (1)はじめにJICAの国際協力事業(無償援助・円借款・技術協力)については東南アジア、アフリカ及び南米等全世界で行われている。私が直接的に関係したのは、①阪神高速G時代のチュニジア案件(橋梁維持管理能力向上P)やモロッコ案件(点検技術支援)(写真-1~3)、②本四公団時代のフィリピン・ブータン・東ティモール、等の技術協力(研修)である。これ以外に海外コンサルタントの技術顧問として、ある…

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