道路構造物ジャーナルNET

②(続)鋼床版

鋼橋の長寿命化をめざして

NPO法人橋守支援センター
理事長

坂野 昌弘

公開日:2023.11.01

■おわりに

 というところで、結構頁数も埋まってしまい、これから鋼床版の話を続けても中途半端な所で切れそうなので、また次回に先送りしたいと思います。
 今回も、拙い文章を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 ここまで書いたところで、
 アムステルダムのEurosteel 2023という国際会議で発表するために1週間ほど出かけてきました。
 発表したのは、Recycled CFRP Plate Retrofitting using Adhesive and TRS for Steel Girders
という題名の論文で、最近流行りのリサイクルのCFRP板を鋼桁の補強に使う際に、CFRP補強の弱点である端部からの剥離を防止するために、支圧接合のTRSを使ったら上手くいったという内容です。第1著者と第2著者が行けなかったので、止む無く第3著者の小生が老体に鞭打って発表してきました。
 向こうでも、博士課程の学生の解析や比較的小型の試験体を使った載荷試験の発表が多く、実用的な実物大の疲労試験は珍しがられました。(時間と手間がかかるので誰もやらない)

 現地で、3Dプリンタで作った歩道橋を見てきましたので、写真を載せておきます。
 詳細は鋼構造協会誌(No.54, pp.14-17)に掲載されていますのでご覧ください。
 ある意味で全溶接の橋かもしれません。


3Dプリンターで作ったアムステルダムの歩道橋

ご広告掲載についてはこちら

お問い合わせ
当サイト・弊社に関するお問い合わせ、
また更新メール登録会員のお申し込みも下記フォームよりお願い致します
お問い合わせフォーム