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高岡環状道路 2.6㌔の高架化に着手

富山県 ASRや塩害による損傷橋を一部架替

富山県
土木部 道路課長

水口 功 氏

公開日:2015.12.17

東富山跨線橋は今年度から上部工へ
 高岡環状道路高架化は予備設計進捗

 ――東富山跨線橋は
 水口 国道415号のあいの風とやま鉄道東富山駅の北側の線路を跨ぐ個所に事業中の橋梁です。跨線部はPCプレテンホロー形式、アプローチ部はPC中空床版形式を採用しており、橋長は約250㍍です。
 現在、跨線部の桁架設は完了しており、アプローチ部については西側の下部工を完了しており、今年度から上部工を架設します。東側は用地交渉中でまとまり次第、下部工の未施工分を発注していきたいと考えています。
 ――高岡環状道路の本線高架化は
 水口 高岡IC~南郷大橋IC間5.2㌔は側道を用いて平成26年度に暫定供用しています。高架橋本体については同市の上伏間江~佐野間(南郷大橋~国道156号タッチ部2.6㌔)について暫定2車線構造で新規着手しました。現在は予備設計を進めています。

十三石橋と川崎橋、北の橋を架替え
 プレビームと鈑桁を採用

 ――その他、2014年度および2015年度、着工(架替)及び施工中・完成予定の橋梁・高架・トンネルは
 水口 国道472号の十三石橋と県道安居福野線の川崎橋があります。両橋とも現橋の架け替えを行うものです。
 十三石橋は富山市内の井田川に架かる昭和10年に供用したRC単純T桁×7連です。老朽化が目立つことから今回、橋長104㍍の3径間連続プレビーム桁橋に架け替えることにしました。現在は旧橋を撤去しており、同じ位置に新橋を設置する計画です。新橋は渡河橋で桁高を抑える必要があるため、プレビーム桁を採用します。ウエブの防食は(本来はコンクリートで巻き立てる所を)亜鉛溶射により防食する方針です。


(左)十三石橋の現況/(中)、(右)進捗状況

 川崎橋は南砺市の小矢部川水系山田川に架かる橋梁で、現形式は鋼ポニートラスに河川の拡幅に伴って桁橋を継ぎ足した構造です。これももうすぐ60年が経過し中性化と言った経年劣化が進んでいます。加えて付近に南砺SIC(東海北陸自動車道)ができて交通量が多くなる傾向にありますが、旧橋は幅員も狭いことから、橋長135㍍の鋼3径間連続非合成鈑桁橋に架け替えるものです。防食は耐候性鋼材を採用します。現在詳細設計中で、今年度中に一部施工に着手する予定です。


(左)川崎橋遠景/(右)幅員も狭い

 ――設計中、設計済および今後建設予定の橋梁・高架・トンネルの進捗状況は
 水口 氷見市の県道藪田下田子線の北の橋の架け替えがあります。現橋は同市を流れる上庄川の河口部にあり供用から75年以上が経過している橋梁です。河川の水位も高く耐震工事もままなりません。加えて海岸から極めて近いことから塩害の影響を受け、老朽化も目立ってきたことから架け替えるものです。
 新橋は橋長37.2㍍(幅員16㍍)の単純プレビーム桁を予定しています。
 一方、設計中、設計済み及び今後建設を予定しているトンネルはありません。


(左)北の橋の現況/(右)同橋の橋面

 ――防食などLCC縮減の手法について
 水口 海岸線からの距離が20㌔以上の地域の鋼橋については耐候性鋼材の使用を基本とし、20㌔未満の地域の鋼橋については重防食塗装の使用を基本としています。
 ――新設分野で用いている県独自の技術・材料について
 水口 本県では、県独自の技術や材料を用いている事例はありませんが、今後、新技術、新材料につきまして、積極的に活用していきたいと考えております。特に、構造物の長寿命化に寄与する工法・材料の導入、例えば、ステンレス鉄筋やエポキシ樹脂塗装鉄筋の採用、フライアッシュコンクリートの活用も検討していきます。

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