道路構造物ジャーナルNET

塗膜剥離剤を採用、床組構造を大幅に連結

関門橋、乙原橋、沖縄自動車道など橋梁を中心に保全を進める

西日本高速道路株式会社 九州支社
保全サービス事業部長

廣畑 浩司 氏

公開日:2014.11.01

支承全高は47㎜
BP-B支承を設置へ

 ――支承高さは低く交換は困難を伴います
 廣畑 現状の支承全高は47㎜しか無く、その中に設置可能で補剛材亀裂を生じさせない支承構造として、橋軸直角方向にも滑動機能を有したBP-B支承を設置する予定です。取替えは補剛桁を反力にして上の床組構造をジャッキアップし、撤去再設置する予定です。


                   既存の線支承とBP-B支承への取替え概要

床組構造を連結
橋台部と主塔部両側にダンパーを設置

 ――床組構造の連結も検討されていると聞きます
 廣畑 床組部は床組伸縮装置部からの漏水による支承機能喪失、塗膜劣化などが生じています。そのため、耐久性、維持管理性、走行性、耐震性の向上を目的として、床組連続化の検討を実施しています。今後は実橋で試験施工した上で、実施していきます。
 ――具体的な構造は
 廣畑 現在、床組み構造は4径間×4(下関側)+4径間×17(海峡部)+4径間×4(門司側)となっています。これを掛け違い部の縦桁と床版を連結することで伸縮装置部や支承の数を減らし、弱点を少なくするものです。具体的には16径間×1+68径間×1+16径間×1にする予定です。また連続化による耐震上の影響を克服するため、橋台部と主塔部両側にダンパーの設置を行う予定です。
 ――海峡部の床版は
 廣畑 基本的に損傷が軽微なため、現時点では対策の予定はありませんが、床版の健全度を把握するために調査を実施する予定です。
 ――トンネル本体の維持管理について特に在来矢板工法で施工したトンネルの本数と維持管理状況を教えてください
 廣畑 躯体の維持管理については5年に1回の定期点検を行い、異常が見つかれば迅速に対応しています。在来矢板工法で建設したトンネルは全部で31チューブあります。覆工の健全度調査からトンネル覆工背面に空洞が存在する箇所もあるため、そうした箇所には覆工の偏土圧を低減すべく、可塑性モルタルを空洞部に注入し充填する補修を行っています。

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