道路構造物ジャーナルNET

塗膜剥離剤を採用、床組構造を大幅に連結

関門橋、乙原橋、沖縄自動車道など橋梁を中心に保全を進める

西日本高速道路株式会社 九州支社
保全サービス事業部長

廣畑 浩司 氏

公開日:2014.11.01

 支承取替えは2橋336基
 福地川橋で1000kNジャッキを使用

 ――落橋防止装置、支承取替などの今年度の計画は
 廣畑 落橋防止装置は、今年度、大分道で1橋、沖縄道では10橋を施工中です。  
 支承取替えについては、腐食して機能を失っているものを取り替えています。鋼製支承からゴム支承への取替えが基本で、九州道で1橋40基、沖縄道で1橋296基を施工しています。
 ――沖縄道の福地川橋の支承取替えでは1,000kNのジャッキを使って慎重に支承取替えをしたと聞いています。その際には取替え時の荷重に対応するため格点部をPCで補強するなどの工夫を行ったようですが、その詳細を教えてください。
 廣畑 支承取替え時の格点部の補強については、鋼部材による補強は横構ガセットプレートの干渉等により設置不可能であったことから、下弦材をコンクリートで巻立て、PCで緊張し、剛性を高めてジャッキアップに対応する構造としました。ジャッキアップ補強後のプレストレスについては、支承交換後に張力を開放しています。また、死荷重増に対する検証を行い、問題ないことを確認しています。

 
          福地川橋耐震補強(左)足場の設置、(中)鉛直材へのグラウト注入、(右)ジャッキアップ補強

       福地川橋耐震補強(左)ジャッキアップコンクリート壁打設完了、(中)ジャッキアップ、(右)支承撤去完了

          福地川橋耐震補強(左)免震支承の設置、(中)支承の取り換え完了、(右)福地川橋の全景

 ――耐震補強対策、とりわけ乙原橋など長大橋・特殊橋梁の補強について
 廣畑 乙原橋は橋長248㍍の鋼アーチ橋(逆ローゼ)で、詳細設計付工事発注済みで、現在、解析などを実施しています。また、上揚力対策を8基で施工予定です。


               乙原橋(左)と対策概要図(右)

           乙原橋の橋梁概要

 ――上揚力はどのくらいの力が懸かるのですか
 廣畑 橋梁規模が大きいため、1支承あたり約8000kNの上揚力が作用します。工事における詳細設計の段階で上揚力を抑える方法について、構造およびコスト面で合理的な構造を検討しました。
 ――具体的な補強方法を教えてください
 廣畑 上下線で炭素繊維補強4基、ブレース補強約40本、制震装置(ダンパー)8基、上揚力対策装置8基などを設置予定です。

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