道路構造物ジャーナルNET

安全性向上にも3カ年で2450億円投資

構造物の大規模更新・修繕へ道筋

中日本高速道路株式会社
常務執行役員 保全企画本部長

猪熊 康夫  氏

公開日:2014.10.01

NSコース制度を4月から始動
次代の専門主幹を育てる

 ――保全時代に突入し、人材の育成がこれまで以上に重要になってきますがその施策は。
 猪熊 各技術者には1個所に留まることなくジョブローテーションさせ、業務のマネジメント能力を向上させます。
 スペシャリストの育成に関しては、NEXTスペシャリストコース(通称NSコース)制度をこの4月から始動させました。現在は有望な技術者13名を任命しています。
 具体的にいえば、現在の構造物スペシャリストのトップは、技術三部の中の構造技術・支援部にいる専門主幹です。専門主幹は個別の現場支援のほか、そこで得た技術的知見の取りまとめや暗黙知を形式知(経験を基準化する)にするなどノウハウのマネジメントを担っています。専門主幹は橋梁、トンネル、交通、土工、舗装など各分野の技術的な最高位に位置する人材であり、NSコースは次代の専門主幹を育てていく試みです。

橋梁の上下線延べ延長は933㌔
在来矢板工法は中央道と北陸道に集中

 ――次に管内の道路網現状は
 猪熊 中日本高速道路の所管する道路延長は2014年3月末で1,964㌔に達しています。弊社の道路網の特徴は全体的に交通量が多く、日平均交通量は約42,000台あり、大型車混入率は28%に達しています。総供用延長は東西両社に較べ60%程度に過ぎませんが、全体の交通量的には2倍近い密度で利用されています。
 供用年数は、東名・名神および中央道や北陸道の一部など全体の6割が30年を超えています。高齢化する高速道路ネットワークの長期的な保全計画の立案は急務です。


             30年経過橋梁は全体の約6割              管内橋梁延長は933㌔、鋼橋が半分弱を占める


  東名、東名阪、伊勢湾岸道などで橋梁が多く建設

――構造別では
 猪熊 橋梁の総連数は8628連で上下線延べの延長は933㌔に達します。総道路延長に占める割合は約25%です。鋼橋、RC、PC橋は比較的供用年数が長く、供用年数が20年弱くらいからPRC、複合橋が増加しています。ただ、都市部や地盤が軟らかい個所を多く通過していることから近年でも死荷重を軽減できる鋼橋が比較的多く建設されています。路線別では、東名、東名阪、伊勢湾岸道などで橋梁が多く建設されています。
 次にトンネルですが、NATMで掘削されたのは約25年ほど前からで、それ以前は在来矢板工法による建設がほとんどです。路線ごとでは、新東名の静岡県内や東海北陸道、中央道、北陸道に集中しています。

  在来矢板工法によって掘削されたトンネルは、中央道と北陸道に集中しています。


  管内トンネルの内訳(上下線別、ランプ込み)     管内の路線別トンネル内訳(上下線別、ランプ込み)
                                                2014年4月1日現在

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