道路構造物ジャーナルNET

起重機船およびSEP船を用いて床版を撤去・架設 防衝工も検討

国交省京浜港湾 横浜港南本牧はま道路は5月復旧を目標に施工進む

公開日:2020.03.16

桁を1本ずつ架設 壁高欄は現場打ち

再架設(PC桟橋部)
 受梁部の補修、支承の交換を終えた後、新しいPC桁を載せた鋼製台船と、200吊クローラークレーンを搭載したSEP船(自動昇降式作業台船、第一建設機工所有『SEP ASO』)を橋梁近傍に配置し、PC桁を順次架設していく。SEP船は海上風力発電などで使用される特殊な台船である。4本の自動昇降可能な足を有しており、これで支えることにより波浪などによる影響を受けず迅速な施工が可能となる。PC桁は1本ずつ架設し、全PC桁を架設した後に間詰コンクリートの打設、横締め緊張、グラウト充填を行う。隣接する径間の緊張までの工程が完了した後に径間同士をコンクリート打設して連結する。その後、壁高欄の施工~舗装など一連の作業を行っていく。壁高欄は、ここでは現場打ちを採用する。


PC桁の工場製作状況(エポ鉄筋を採用している)

PC桁の架設が進んでいる

張出部撤去のためウエブ側面に足場ブラケットを設置
 SEP船を用いる

鋼床版(撤去)
 舗装、道路照明灯、壁高欄の撤去はPC桟橋部と同様だが、鋼床版張り出し部の撤去のために、箱桁のウエブに足場ブラケットを設置し、張出足場を作らねばならない。その上で損傷した鋼床版を、SEP船上のクローラークレーンを用いて、切断対象となる部分を吊った状態にした上でガス切断し、そのまま橋面上に仮置きし、トラックに積み込んで搬出した。火災予防のために切断面を素地調整して塗装を除いた上で施工するなど安全面に配慮した。


鋼床版の撤去

既設桁との接合は基本的に溶接を採用
 防食仕様は溶射

鋼床版(架設)
 鋼床版の架設は、一部を除いて海上から施工する。まず桁にエレクションピースを設け、それに、パネル(最大約9t)をボルト接合で仮固定する。既設部分とは基本的にサブマージアーク溶接(Uリブおよびブラケットは高力ボルト接合)するため、溶接施工前の開先加工や、ノロなどの除去は入念に行った。防食は取替前の鋼床版同様に溶射を施しているが、溶接部についても現場で溶射を行う。その後、壁高欄の現場打設から舗装まで一連の工程はPC桟橋部と同様に施工する。

鋼床版は工場製作が進む

 今回衝突したことを教訓に、同橋のPC桟橋部とP2およびP3の橋脚近傍に対して防衝工を設置することも検討中だ。
 現在はPC桟橋部、鋼桁部とも撤去を完了し、鋼桁とPC桟橋部の架設準備中。元請は五洋建設。PC桁製作はピーエスコンクリート(茨城工場ほか)、鋼床版製作は川田工業(四国工場ほか)。(2020年3月16日掲載)

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