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全国初の車線運用切替規制を実施

NEXCO東日本 道央道 島松川橋で床版取替工事

公開日:2018.07.23

DAK式プレキャスト壁高欄を採用
 新設パネル架設後すぐに壁高欄を施工

間詰め部と壁高欄の施工など
 継手部はループ継手とした。間詰めコンクリートの打設箇所は148箇所で、1箇所あたりの打設幅は下幅330mmで施工している。コンクリートは早強コンクリートで、強度50N/mm2、スランプ12cmとし、ひび割れ対策として膨張剤を使用した。


継手部

間詰め部の打設

 間詰め部のコンクリートは耐久性向上のために、打設後に小型のビニールハウスで覆い、そのなかにミストを入れて湿潤養生を行った。表層コンクリートが硬化後は保湿保温性能の高い養生マット(うるおんマットS)を敷設し、散水養生を実施している。


簡易囲いをして、ミスト発生器による湿潤養生を行った

 鉄筋は、プレキャストPC床版内部は普通鉄筋、間詰部など場所打ちを行う箇所のみ、エポキシ樹脂塗装鉄筋(MK-エポザク)を使用した。
 高欄はDAK式プレキャスト壁高欄を採用。1ブロック延長4mのものを、中央分離帯側に80ブロック、路片側に84ブロック設置している。


25tクレーンによるDAK式プレキャスト壁高欄の設置作業

壁高欄設置後(大柴功治撮影)

 コンクリート打設と壁高欄の施工はプレキャストPCパネルの架設後に、橋梁下の側道から25tラフタークレーンで部材を吊上げて行った。架設を追いかけるように施工したこととプレキャスト壁高欄を採用したことにより、壁高欄の施工は架設完了の4日後に完了しており、約2週間の工程短縮を実現した。
 床版防水は高性能床版防水工法(グレードⅡ)を採用し、ニチレキのHQハイブレンAU工法を用いて、約3,436㎡に施工した。舗装は、基層がFB13、表層は高機能舗装Ⅱ型としている。


施工後全景

 元請はドーピー建設工業。一次下請けは北辰土建(床版取替工)、高橋重機興業(クレーン)、源架設(足場工)、日本道路(防水・舗装工)、二次下請けは第一カッター興業(床版切断)など。
(2018年7月23日掲載 大柴功治)

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