５．高速道路の資産を保全するために
北海道支社においては、高速道路の資産を確実に保全していくため、「資産保全計画検討会」を支社全体で実施している。点検等で緊急的に対応する必要がある損傷を発見した場合は、お客様の安全を確保するため、通行止めし応急補修している。このような応急補修した箇所や緊急的に補修を要しない変状に対し、変状レベル診断・補修方法・補修時期・補修優先順位等を検討し、計画的に補修するための検討会を行っている。
検討会頻度は、各事務所で月1回以上実施され、総括を年に1回支社で実施している。メンバーは、NEXCO東日本社員のみならずNEXCO東日本のエンジ系・メンテ系のグループ会社が参画している。時には、必要に応じて事務系社員・事務系グループ会社も出席し、NEXCO東日本グループ全体で協働し、安全安心快適な高速道路空間をお客様に提供するため高速道路資産の保全に努めている。図-19に示すように点検から補修・記録までのサイクルと補修計画から工事発注までのマネジメントサイクルの中心に、資産保全計画検討会が位置している。これにより、変状・損傷の補修を取りこぼすことなく、計画的・効率的に高速道路資産の維持管理を行っている。
図-19 資産保全計画検討会 *１）RIMS：道路保全情報マネジメントシステム
【参考文献】
１）社団法人日本道路協会：道路橋示方書・同解説Ⅲコンクリート編
２）東日本高速道路㈱：設計要領第二集橋梁保全編
３）東日本高速道路㈱：構造物施工管理要領
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