道路構造物ジャーナルNET

管理総延長は約1,086km 橋梁1,219橋とトンネル87箇所を管理

神奈川県 道路ネットワークの強化や交通混雑緩和を図る座間荻野線Ⅱ期工区や上郷立体などの事業を推進

神奈川県
県土整備局長

大島 伸生 氏

公開日:2022.12.22

上郷立体 3径間連続鋼床版箱桁橋の詳細設計は完了

 ――県道46号(相模原茅ケ崎)上郷立体について
 大島 県道46号(相模原茅ケ崎)は相模原市を起点とし、海老名市や寒川町などを経由し、茅ヶ崎市へと至る主要な幹線道路です。海老名駅付近では、JR相模線・相鉄線の踏切により慢性的な渋滞が発生していることから、鉄道や、県道40号(横浜厚木)と立体交差化することで渋滞の緩和を図ります。
 ――事業延長は
 大島 (都)河原口勝瀬線との交差点から県道51号(町田厚木)との交差点までの延長約0.8kmです。


上郷立体概要図

上郷立体完成イメージ

 ――立体交差部の橋梁について、橋長、上下部工形式を教えてください
 大島 橋長170m、有効幅員14.5mで3径間連続鋼床版箱桁橋となります。基礎は既成杭(橋台:φ600mm、橋脚:φ1,000mm)で鋼管杭中掘工法により施工します。下部工は逆T式橋台、ラーメン式橋脚です。踏切および踏切前後の交通を確保しながら工事を進める必要があるため、門型のラーメン式橋脚を採用しました。
 ――進捗状況は
 大島 橋梁の詳細設計は完了しています。現在、用地取得を進めていますので、まとまった用地が確保できた箇所から、下部工工事に着手していきます。なお、架設はトラッククレーンベント工法を用いる予定です。

城山多古・小田原山北線 土被りが約8m~21mと薄いトンネル
 上半先進ベンチカット工法と全断面早期閉合掘削工法を併用して掘削

 ――(都)城山多古・小田原山北線は
 大島 本路線は小田原駅西口付近を起点とし、小田原市役所や市立病院などが位置する市の中心部を貫き、小田原市穴部に至る都市計画道路です。
 このうち、(都)城山多古線の小田原市久野から多古までの400mと、(都)小田原山北線の多古から穴部までの600m、合計延長1kmの区間について整備を進めています。


城山多古・小田原山北線概要図

 ――整備区間の構造物について
 大島 (都)城山多古線側にトンネルが1本あります。
 ――トンネルを含めた進捗状況は
 大島 (都)小田原山北線側はまとまった用地が確保できましたので先行して整備を進めています。(都)城山多古線側はトンネル明かり部の擁壁工事を行っています。2022年度からトンネル本体工事に着手する予定となっています。


小田原山北線側の施工状況/トンネル起点側明かり部の施工状況

 ――トンネルの詳細と掘削工法を教えてください
 大島 延長は220mで、内空断面は標準部約69㎡、拡幅部約99㎡です。NATM工法を採用して機械掘削を行います。
 本トンネルは、土被りが坑口部で約8m、最大でも約21mと薄く、起点側坑口部から約52mについては、トンネル断面を上部半断面(上半)、下部半断面(下半)に2分割して掘削する「上半先進ベンチカット工法」、残りの区間は、地表面沈下抑制を目的に、全断面掘削後、早期に一次インバートを施工し早期閉合を行う「全断面早期閉合掘削工法」を予定しています。


標準断面図

トンネル平面図

 ――補助工法も採用しますか
 大島 本トンネルは、土被りが薄く、トンネル上部に鉄塔や民家などが存在していますので、一定区間(約77m)で、多重式長尺鋼管先受工およびインバートに鋼製支保工を設置するインバートストラット工法を採用します。

穴部国府津線【Ⅵ期】 高架橋2橋の予備設計が完了
 西海岸線 小網代湾を跨ぐ箇所に橋長約600mの橋梁を計画中

 ――(都)穴部国府津線【Ⅵ期】は
 大島 本路線は、小田原市穴部の県道74号(小田原山北)を起点とし、小田原市国府津の飯泉国府津線に至る延長約6.5kmの都市計画道路です。県西地域における東西方向の連携強化と小田原市街の渋滞緩和を目的とした外郭環状道路としての機能を有しています。
 Ⅰ期工区からⅤ期工区(小田原市国府津~小田原市飯田岡、延長約5.6km)は供用済で、Ⅵ期工区は、その西側の小田原市府川から蓮正寺までの約0.9kmの事業であり、現在、用地取得を進めています。

穴部国府津線概要図

穴部国府津線【Ⅵ期】概要図

 ――Ⅵ期区間の構造物は
 大島 伊豆箱根鉄道大雄山線と狩川を跨ぐ橋梁および小田急線と県道720号(怒田開成小田原)を跨ぐ橋梁、合計2橋となっています。

 ――(都)西海岸線は
 大島 本路線は、三浦市の三崎港付近から国道134号の三崎口駅付近に至る延長約5.6kmの都市計画道路で、県道26号(横須賀三崎)のバイパス機能を有し、三崎港付近から県道216号(油壷)間(延長約3.1km)は既に開通しており、現在、事業を進めているのは、県道216号(油壷)から三崎口駅付近間の延長約2.5kmです。
 ――構造物は
 大島 小網代湾を跨ぐ箇所に橋長約600mの橋梁を計画中です。


西海岸線概要図

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