道路構造物ジャーナルNET

西海岸道路もⅡ期線着手を検討

南部国道事務所 小禄道路、南風原BP、与那原BPの整備を推進

内閣府
沖縄総合事務局
南部国道事務所
前 所長

小幡 宏

公開日:2019.04.18

 宮城高架橋で塗り替え
  既設塗膜除去は塗膜剥離工法を採用

 ――2018年度と2019年度の鋼橋の塗替え予定および実績は

 小幡 国道506号の宮城高架橋の塗替え(下写真)を行っています。2018年度は3,170㎡、2019年度は4,490㎡です。

 ――1種ケレンでしょうか、3種ケレンでしょうか
 小幡 3種ケレンです(下写真)

 ――PCBを含有する橋梁は
 小幡 PCBを含む塗料を使用している橋梁はありません。
 ――昨年11月下旬に環境省から「昭和41年から49年6月10日までに該当する塗料で施工した橋梁についてはPCB含有を調査する」という通達がありましたが、これに該当する橋梁はないということでしょうか
 小幡 そうです。
 ――鉛については
 小幡 鉛を含んでいた宮城高架橋では、塗膜剥離工法を活用して既存塗膜を除去しています。除去した塗膜は特定有害産業廃棄物として最終処分を実施しました。
 ――耐候性鋼材を採用した橋梁は
 小幡 管内にはありません。
 ――全国的に異常気象による水害、土砂災害が相次いでいます。沖縄は毎年、台風が襲来する状況で大変だとは思いますが、そのなかで道路に面する斜面、古いのり面などに対する独自の対策がありましたら
 小幡 地すべり地帯が東側にありますが、そこには直轄路線はあまりないので、管内の要対策箇所は少なくなっています。また、台風が頻繁にきているので、すでに被害が発生している箇所が多いのではないかと思います。いずれにせよ対策箇所は少なく、最近では、「平成29年度嘉数地区防災対策工事」くらいです。同工事では横ボーリングにより地下水を低下、モルタル吹付による既存のり枠内保護を行いました。


着手前(左)、竣工後(右)

不発弾などが無いか磁気探査している状況(左)、法面の施工状況

 現在整備している道路で、島尻層泥岩がスレーキングを起こすような箇所(新里層)があるので、これまではのり枠植栽だったものをのり枠吹付、必要に応じてアンカーも入れるものに変更する対策を行っています。
 ――平成30年7月豪雨で顕著だったのが、水の排出能力が限度を超えてしまって被災するケースがあり、NEXCOでは排出量を増やす設計に変えようとしていますが、沖縄では
 小幡 全体ではありません。
 ――新技術やコスト縮減策または独自の新技術・新材料の活用がありましたら
 小幡 改築系では下記表のようなNETIS登録技術を採用しています。

 管理系では平成29年度泉崎歩道橋修繕工事で再塗装時の素地調整に、バキューム吸引・パワーツールケレンシステム(NETIS KT-150120-A )などを用いています。
 ――付言して
 小幡 南部地域は人口が集中していますし、交通量も多く、レンタカーの割合が毎年増加しています。2017年度には、沖縄本島レンタカー保有台数が3万台を突破し過去最高を記録しています。沖縄滞在中の交通手段についても、タクシー・モノレール・バス・レンタカーの内、レンタカー利用者が約6割と多く、渋滞対策が必要で、とくに西海岸道路と東西軸の整備を着実に進めていかなければならないと考えています。
 ――西海岸道路は北側延伸を早くしたいですね
 小幡 どうしても基地が絡んできますので、苦労があります。
 ――海側につくるという話はありませんか
 小幡 全線はないです。一部区間で海側という案もありましたが、嘉手納基地の制限区域があり、難しいです。沖縄では人口もまだ増加していますし、観光客数も年間約1,000万人となっていてハワイに迫っていますので、それに対応するべく道路事業も適切に進めていきます。
 ――ありがとうございました

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