道路構造物ジャーナルNET

淀川左岸線、府県間道路の整備も着々

大阪府 新名神開通に合わせてアクセス道路整備

大阪府都市整備部
交通道路室
道路整備課長

久保 幸太朗

公開日:2016.01.20

鉄道連立 京阪本線が今後本格化

 ――鉄道の連続立体化事業は
 久保 まず近鉄奈良線の東大阪市内(八戸ノ里~瓢箪山間3.3㌔)の連続立体交差事業は、昨年9月に上下線とも鉄道高架化が完了し、9箇所の踏切を除却しました。現在は、関連側道の整備や、若江岩田駅、河内花園駅部のエレベーター設置工事などを進めています。
 南海本線の泉大津市内2,425㍍の連続立体交差事業も、既に鉄道高架化は完了しており、現在は、関連側道の整備中です。
 京阪本線(寝屋川市~枚方市間5.5㌔)の連続立体交差事業は、平成25年12月に事業認可を受け、現在用地買収が本格化しております。この事業箇所は2市に跨っており、寝屋川市域が2.1㌔、枚方市域が3.4㌔です。
 南海本線・高師浜線の連続立体交差事業は高石市内(羽衣駅から高石駅間)を鉄道高架化するもので、南海本線が3.1㌔、高師浜線が1㌔の計4.1㌔を鉄道高架化し、13箇所の踏切を除却する事業です。現在は、和歌山方面行きの早期切り替えに向け施工中です。

失敗は許されない名神上の架設
 リフレッシュ工事時に合わせて施工

 ――特徴ある橋梁は
 久保 架設面での難しさがある橋梁としては、新名神高速道路のアクセス道路である伏見柳谷高槻線(高槻東道路)の五領高架橋(名神高速道路直上部、206.5㍍、鋼3径間連続鋼床版箱桁)があります。ここは比較的小さなR(曲線半径160㍍)で跨ぐ個所ですが、名神高速道路上を跨ぐ架設なので、一括で地組みして、名神高速道路を夜間通行止めにして、多軸台車で架設地直下に進入し一夜間で架設する工法を採用します。架設はNEXCO西日本に委託で行い、架設時期は来年5月の名神高速道路リフレッシュ工事時に夜間通行止めに合わせて行う予定です。

 ――……難しいながらも全く失敗が許されない工事ですね
 久保 失敗は許されません。Rが付いているため、添接が課題になりますが、架設時の限られた時間でしっかりと架設を完了しなければなりません。
 ――ありがとうございました

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