道路構造物ジャーナルNET

時代に合わせた「5つ」の道路

道路はあくまでも「舞台」

国土交通省
道路局長

深澤 淳志

公開日:2014.12.01

 三環状を着実に整備
 日本橋上空部は受益者負担が原則

 ――オリンピック関連道路の整備について。
 深澤 基本的には三環状(圏央道、外環道、中央環状線)をはじめとする道路ネットワークの着実な整備がオリンピックの実施に資すると考えています。
 ――日本橋高架部の青空化が議論されていますが見解は。
 深澤 日本橋については、まず今の高架橋を何のために撤去するのかということがありますよね。少なくとも今の交通を考えたときに単純撤去はありえません。
 現在の路線を地下化することについては技術的に検討することは十分可能でしょう。問題は費用です。誰が撤去・再設置費用を負担するのか。老朽化対策のための更新であれば、必要な額は算出できるでしょう。地下化することは、景観や都市としての価値向上を図るためのものが主目的であると考えれば、それに必要な費用はその受益者が負担すべきでしょう。
 ――東日本大震災について。
 深澤 早期復興を目指して事業が進捗中であり、12月には常磐道が帰還困難区域を除いて開通します。来年のGW前には常磐道を全通する予定です。他の復興支援道路についても、全て事業着手しています。
 ――最後に心掛けられていることを。
 深澤 よくミッシングリンクの解消ということが言われますが、ミッシングリンク解消自体が目的ではありません。ミッシングリンクの解消によって、それがどのような効果をもたらすことができるのか、それをきちんと説明する責任が今後ますます必要になっていくと考えています。
 ――ありがとうございました。

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