道路構造物ジャーナルNET

NEXCO東日本 大規模更新初弾工事

長野自動車道・小仁熊橋の床版取替工を現場公開

公開日:2016.11.07

間詰めコン品質向上のため
 ジュウテンダーにより締め固めを管理

 間詰め部の施工はPCaPC床版が全数設置された後にA2からA1方向に向けて順次施工する。間詰め部は現場打ちのため(PCa部材である床版本体に比べて)構造上劣化しやすい。また現場のIC間距離が23㎞と長く、かつ山間部にあり、プラントからの輸送時間が約45分かかる。そのため「要求品質であるスランプ12㌢で50Nのコンクリートを配管圧送することはリスク(暑中時期、圧送スランプロスによる閉塞)が高いため、間詰コンクリートの打設は、敷設したPcaPC床版上にゴムマット+渡り板(専用設計)を敷設してA1側よりアジテータ車を進入させてA2→A1方向へ随時打設していく方法を計画した。また間詰コンクリートの品質確保のために、ジュウテンダーによる締固め管理による床版表層部の品質向上を図った」としている(横河ブリッジ)。


養生のため上屋も設置する/間詰め部の下面型枠

渡り板の敷設/間詰めコンクリートの施工

 そのため継手構造となるループ筋および橋軸直角方向の配筋にエポキシ樹脂塗装鉄筋を配置するほか、コンクリート強度も50N/平方㍉とし耐久性の向上に配慮している。


エポキシ樹脂塗装鉄筋を採用

 その後既設伸縮装置を撤去、新たな伸縮装置(鋼製フィンガージョイント)を設置した。壁高欄はここでは現場打ちを採用している。但し、来年5月ごろに施工を予定している下り線については、プレキャスト壁高欄の採用を検討している。

 床版防水は高性能床版防水(GⅡ)を採用する予定。別途発注済みで大林道路が舗装と合わせて施工する。
 床版取替工事の一次下請は、山口建設工業(型枠、鉄筋、コンクリート工)、日本スタッドウェルディング(スタッド工)、エム・キュービック(非破壊検査)、ナガタ工業(ワイヤーソー、コア、カッター、はつり)、小関興業(床版剥離、撤去、積み込み、床版架設、モルタル)、東洋機械(アンカー削孔)、昭和コンクリート工業(PcaPC版製作、輸送)、フタミ(ウォータージェット)、星工業(伸縮はつり)、北栄電設(電らん管設置)、中部クレーン(160t,120tクレーン)、信州タケエイ(撤去床版運搬、処分)、常盤工業(アスファルト舗装撤去)など。

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