道路構造物ジャーナルNET

東日本高速道路が報道陣に先行公開

常磐道が全線開通

公開日:2015.02.17

 放射線対策としては、まず施工前に切土部の法面を環境省により表土部分5㌢を除去する形で除染してもらった上で現場施工に入った。その上で、除染特別区域内などの建設現場ではすべての作業員に放射線に関する特別教育を受講させた上で、日々の作業では常に放射線量の確認とスクリーニングを行い、作業者の被ばく管理を徹底した。
 現場で特に線量が高い箇所は、施工前31μ㏜/hの数値を記録したが、表土の除去、盛土部分に対する15㌢のコンクリート吹き付けなどを行った結果、今回供用する帰還困難区域内の高速道路においては線量を5.5μ㏜/hの値まで下げることができた。また、事故を想定して双葉町内の退避箇所については地山に近い個所にコンクリート吹き付けを拡大して行うなど、比較的長期間、利用者が現場にいなくてはならないことを考慮して、線量をできる限り抑えられるよう配慮している。また事故そのものを抑制するため、中央分離帯のポールの太さを従来の約2倍に変更、路肩の視線誘導ポールの間隔を狭めるなどの施策も採用している。
 加えて管理において生じる新たな廃棄物をできる限り抑制するため、盛土部の両側には幅広の防草マットを敷くとともに切土部の最下層にもコンクリートを吹き付け、除草をできるだけ減らすようにしている。


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