道路構造物ジャーナルNET

『コンクリート構造物の品質確保物語』

シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」⑲連載

福島河川国道編① 南三陸での成功事例を糧に桑折高架橋の施工に挑む

 インタビューシリーズの第七回目は、南三陸国道事務所で工事監督などを経験し、福島河川国道事務所でも建設監督官を務めた佐藤正氏に話を聞いた(現在は国土交通省東北地方整備局三陸国道事務所大船渡維持出張所長)。吉浜釜石道路唐丹第2高架橋で得た成功体験、現在担当している桑折高架橋でのチャレンジ内容などについて語り合った。(聴き手:細田暁・横浜国立大学准教授)(編集:井手迫瑞樹)唐丹第2高…

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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」⑱連載

南三陸国道で行われる受発注者の協働思考 「義務感」と「責任感」

 インタビューシリーズの第六回目は、国道45号釜石山田道路小槌地区トンネル工事現場で代理人を務めた西松建設の河内正道氏に話を聞いた。トンネル覆工コンクリートについて具体例を交えながら、与えられた条件下で施工する職人魂、それを惜しげもなくさらすことによる横展開の重要性。そうした新しい知見を技術標準にすることの大切さについて双方が熱く語り合う内容となった。(聴き手:細田暁・横浜国立大…

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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」⑰連載

南三陸国道で行われる受発注者の協働思考 「対話」の重要性

 インタビューシリーズの第五回目は、全国的に有名になった釜石山田道路小佐野高架橋A2製作工事にスポットを当て、同現場で代理人を務めたテラの菊池美富氏および同社で工務係長を務める菊池啓明氏に話を聞いた。新しい技術や品質確保技術を導入していく中で、如何に受注者側と発注者側が対話することが重要かということが、透けて見える内容となった。(聴き手:細田暁・横浜国立大学准教授)(編集:井手迫…

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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」⑯連載

南三陸国道で行われる受発注者の協働思考 「お手伝い」から主要メンバーへ 

 インタビューシリーズの第四回目は、復興道路事業促進PPPで日常業務をこなしながら、コンクリート構造物の品質確保の手引き等の規準書の作成実務に携わったウヌマ地域総研の梅沢武人氏に話を聞いた。産官学の協働でまとめあげる新設構造物の規準書の叩き台を作る、という全く初めての仕事にとまどいながらも、その陣頭指揮を執る佐藤和徳所長(当時)とのやり取りも踏まえた人間模様を聴くことができた。(聴…

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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」⑮連載

南三陸国道で行われる受発注者の協働思考 高品質のトンネルを実現するには

 インタビューシリーズの第3回目は、南三陸国道事務所事業促進PPPチームで復興道路(三陸沿岸道路・釜石山田工区)の主任技術者を務める加藤ひろし氏(下写真、井手迫瑞樹撮影)に話を聞いた。長年のトンネルマンとしての覆工コンクリートへの知見、保全業務に携わり感じたトンネル覆工コンクートへの危機感、指揮を執った2016年5月に東北地整が策定した「コンクリート構造物の品質確保の手引き(案)(トンネ…

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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」⑭連載

南三陸国道で行われる受発注者の協働思考 「品種改良」と現場力、リーダーシップ

 インタビューシリーズの第2回目は、復興道路で実際の現場を担っているIHIインフラ建設の田中実氏に話を聞いた。求められる技術の変遷から始まり、同事務所管内事業の現場での「品種改良」の実例、現場を率いるリーダーシップの発揮の仕方、など多岐に渡る面白いものとなった。その詳細をお伝えする。(聴き手:細田暁・横浜国立大学准教授)(編集:井手迫瑞樹)「時代」に求められる技術は変わる「仕様書を…

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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」⑬連載

南三陸国道で行われる受発注者の協働思考  「コミュニケーションツール」を使って より良い構造物の実現を目指す

 今回からは4回に分けて、東北復興道路の現場で従事している官民の技術者に焦点を当てて、取り分けコンクリート構造物の品質をどのように確保しつつ、橋梁やトンネルを作っているかについて聞くインタビューを掲載する。第1回は国土交通省東北地方整備局南三陸国道事務所で建設監督官を務める手間本康一氏に聞いた内容をまとめた。(聞き手•細田暁横浜国立大学准教授、編集・井手迫瑞樹)1監督官につき最大で1…

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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」⑫連載

コンクリート構造物の品質確保の手引き(トンネル覆工コンクリート編)の制定-産官学の協働-

 1.はじめに本稿で述べる「コンクリート構造物の品質確保の手引き(案)(トンネル覆工コンクリート編)」は、東北地方整備局のHPからダウンロードが可能である(http://www.thr.mlit.go.jp/road/sesaku/tebiki/tonnelfukoukonkurito.pdf)。ご興味のある方はぜひダウンロードしてご活用いただきたい。2.品質確保の手引きが必要となった経緯復興道路、復興支援道路の数多くのトンネル工事で覆工コンクリートの…

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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」⑪連載

復興道路の覆工コンクリートにおける品質確保

 1.はじめに筆者はコンクリート工学を専門としているが、2013年の秋ごろまで、トンネル覆工コンクリートについて関わったことはほぼ皆無であった。しかし、それ以降、東北地方整備局の復興道路、復興支援道路の数多くのトンネル工事で覆工コンクリートの品質確保、ひび割れ抑制に関わることとなり、実践的に学び続けている。2016年5月にトンネル覆工コンクリートを対象とした品質確保の手引き(案)が東北地方…

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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」⑩連載

「コンクリート構造物の表層品質評価法-表面吸水試験や表層透気試験の活用方法と留意点-」

 共著横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授細田暁氏1.歴史的な構造物の品質へのこだわり高耐久コンクリートの代表選手は、廣井勇博士が手掛けた小樽港のコンクリートであろう。廣井博士は著書の中で、「ブロックに用いるコンクリートは、その強度よりは密度に重点をおいて、海水にたいして不透性であるようにすべきであって、各工事においては、そのつもりで用材の質を検査し、工事に適切な配合…

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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」⑨連載

「コンクリート構造物の品質確保の手引き(一般構造物編)の制定 -走りながら考える-」

 1.復興道路における品質確保の展開2013年度に品質確保の取組みは大きく動き始めた。本連載の第8回で紹介したように、2013年9月3日には、東北地方整備局にてほぼ全事務所から監督官等の職員が参加する形での2時間の講習会が開催され、筆者が講師を務めた。講演のタイトルは「復興道路の品質確保のための目視評価と施工状況把握チェックシート」であった。品質確保のための公式な規準類等の整備をする前に、現…

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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」⑧連載

復興道路の耐久性確保の土壌づくり -施工状況把握チェックシートと目視評価を活用した試行工事-

 1.復興道路における品質確保の取組みのスタート 2012年8月10日に、日本大学の岩城一郎教授のコーディネートのもと、筆者と徳山高専の田村隆弘教授、山口県の二宮純氏が東北地方整備局(以下、東北地整)を訪問した。以前から、復興道路の品質確保が達成できるのか気にしていたが、2011年度から2年間に渡って活動したJCI(日本コンクリート工学会)のTC114Aである「データベースを核とした構造物の品質確…

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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」⑦連載

寒中コンクリートを用いる構造物の品質確保

 シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」①寺小屋から全国へそれはコンクリートよろず研究会から始まった「コンクリート構造物の品質確保とコンクリートよろず研究会」② 山口県のひび割れ抑制システムの構築-不機嫌な現場から協働関係へ-③「ひび割れ抑制システムから品質確保システムへ-施工の基本事項の遵守と表層品質の向上-」④「施工状況把握チェックシート-品質確保の効果と協働関係の構…

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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」⑥連載

山口県の品質確保システムの課題と今後の展望 -地道な取組みを続ける-

 シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」①寺小屋から全国へそれはコンクリートよろず研究会から始まった「コンクリート構造物の品質確保とコンクリートよろず研究会」② 山口県のひび割れ抑制システムの構築-不機嫌な現場から協働関係へ-③「ひび割れ抑制システムから品質確保システムへ-施工の基本事項の遵守と表層品質の向上-」④「施工状況把握チェックシート-品質確保の効果と協働関係の構…

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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」⑤連載

「目視評価法 -品質向上の必殺技-」

 シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」①寺小屋から全国へそれはコンクリートよろず研究会から始まった「コンクリート構造物の品質確保とコンクリートよろず研究会」② 山口県のひび割れ抑制システムの構築-不機嫌な現場から協働関係へ-③「ひび割れ抑制システムから品質確保システムへ-施工の基本事項の遵守と表層品質の向上-」④「施工状況把握チェックシート-品質確保の効果と協働関係の構…

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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」④連載

「施工状況把握チェックシート -品質確保の効果と協働関係の構築-」

 シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」①寺小屋から全国へそれはコンクリートよろず研究会から始まった「コンクリート構造物の品質確保とコンクリートよろず研究会」②山口県のひび割れ抑制システムの構築-不機嫌な現場から協働関係へ-③「ひび割れ抑制システムから品質確保システムへ-施工の基本事項の遵守と表層品質の向上-」の続きです。1.初体験私は、2012年10月11日(木)に初めて、施工状況把…

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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」③連載

「ひび割れ抑制システムから品質確保システムへ -施工の基本事項の遵守と表層品質の向上-」

 シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」①寺小屋から全国へそれはコンクリートよろず研究会から始まった「コンクリート構造物の品質確保とコンクリートよろず研究会」②山口県のひび割れ抑制システムの構築-不機嫌な現場から協働関係へ-の続きです。第3回からは当シリーズのコーディネーターである細田暁・横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院 准教授が執筆します(井手迫瑞樹)。1.着想…

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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」②連載

山口県のひび割れ抑制システムの構築 -不機嫌な現場から協働関係へ-

 【共同執筆者】横浜国立大学大学院 都市イノベーション研究院准教授細田暁氏徳山工業高等専門学校副校長土木建築工学科教授田村隆弘氏1.ひび割れによる不機嫌な現場と実構造物での試験施工への経緯平成13年に国土交通省が発出した通達「土木コンクリート構造物の品質確保について(国官技第61号、平成13年3月29日)」を受けて、国だけでなく全国の都道府県や市町村などがひび割れの調査及び記録を施工者…

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シリーズ「コンクリート構造物の品質確保物語」①寺小屋から全国へ 連載

それはコンクリートよろず研究会から始まった「コンクリート構造物の品質確保とコンクリートよろず研究会」

 人々が安心して安全に暮らせる社会を支えるコンクリート構造物は、現在でも日々建設され、我が国のストックとして蓄積されています。コンクリート構造物の建設には非常に多くのプレーヤーが参画します。現場打ちのコンクリート構造物の品質は、施工に大きく影響され,適切に施工されなかった構造物は厳しい環境作用、荷重のもとで簡単に劣化してしまいます。均衡ある国土の発展のためには、これからもコンク…

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