道路構造物ジャーナルNET

-分かってますか?何が問題なのか- ⑦PC桁の欠け落ち損傷

これでよいのか専門技術者

(一般財団法人)首都高速道路技術センター 
上席研究員

髙木 千太郎 氏

公開日:2015.11.01

4.専門技術者の倫理観はどこに行ったのか?

 今、われわれ技術者の倫理観が問われる事故や事件が多発している。高度な技術を学ぶことも必要であるが、倫理におけるゼロ乗算(高度な技術×0=0)のたとえを知っているのであろうか? いくら高度な技術や知見を持っていても、倫理観が無ければその技術者の評価は何時までたっても無であると言うことである。
 請負業者、それもPC技術に関連する高度な専門技術者が集まる国内有数の専業メーカーは、当然のごとく何故損傷が発生し、損傷を防ぐにはどうしたら良いのかは最初の施工から何例か経験を積めば分かるはずであり、分からなければ一流専業メーカーとは言えないはずである。先に示した。モノレールPC軌道桁の欠け落ち損傷は、桁下を通行している住民に当たれば重大事故として報ぜられる状況となるのは誰でも分かることである。欠け落ちる状況を予測し、供用開始までに対策を講じるのが専業メーカー、専門技術者の責務ではないか。
 また、竣工図書が竣工し供用している構造物を表していない図書であるならば、それを信じて点検・診断している今は何を調査しているのであろうか?
 設計変更できない今の状況は私も理解できるが、竣工図書を当初設計図書で良いと言い切った技術者には呆れ果てて何も返す言葉が無い。
 住民の安全や安心を確保し、見えない、見えにくいステークホルダーに対し十分に配慮するのが真の技術者と言えるのではないか。
(次は12月1日に掲載予定です)

これでよいのか専門技術者シリーズ
⑥溶接構造の品質保証について
⑤橋と景観
④独創のコツ、なぜ研修制度は機能しないのか
③「道路メンテナンス会議」は本当に機能し始めたのか
②「道路橋の変状と架け替え」について大きな疑問
-分かってますか?何が問題なのか-①

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