道路構造物ジャーナルNET

大規模な崩落個所は『トライアス』で飛ばす

不通になっている国道121号大峠道路の応急復旧方針固まる

公開日:2022.09.14

 国土交通省東北地方整備局山形河川国道事務所は、13日、8月3日からの前線に伴う大雨により、道路崩落の被害が発生し全面通行止めとなっている、国道121号山形県米沢市入田沢地内(大峠付近)において、国の権限代行により1車線片側通行の応急復旧を行う際の応急復旧方針を固めた。対策延長170mの仮設道路のうち、橋梁区間は中央部の70mとし、両側径間の18mずつは1スパン6mの3径間の桟橋構造とした。大きな崖崩れが生じている中央部分においてはトラス型の仮設橋『トライアス』(IHIインフラ建設)を用いて34mの長さを単純径間で飛ばす構造とした。また、擦付け部は盛土構造として盛りこぼしの範囲を減らすために大型土嚢を用いる方針だ。
 施工は今週の9月17日から重機を搬入し、側径間部の杭打ち(H鋼杭)を始める。概ね2か月程度の復旧を目指している。
 設計は日本工営。盛土部および橋梁下部工および側径間部上部工は後藤組。橋梁中央径間部の上部工はIHIインフラ建設。


応急復旧方針概要図

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