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都市計路網は幹線街路で208路線延長843.8㌔。うち9割は整備済み

名古屋市 中川橋など4橋の工事が進捗

名古屋市 緑政土木局
道路建設部 道路建設課長

井田 宏正 氏

公開日:2015.10.26

床版補強は今年度4橋
 シート補強かPCM吹き付け

 ――疲労などによる上部工の補修補強は
 井田 上部工はRC床版の補強が中心です。24年度が3橋、25年度2橋、26年度4橋、27年度は4橋補強していきます。いずれも予防保全的に対策するものです。
 対策工法としては炭素繊維シートによる補強PCMによる吹き付け補強を採用しています(万場大橋(炭素繊維シート 1580平方㍍)、明徳橋(PCM 860平方㍍)、柳瀬橋(炭素繊維シート 390平方㍍)、道徳橋(炭素繊維シート 1910平方㍍)。両方とも床版下面からの施工です。
 ――床版防水の設置は把握していますか
 井田 当市では平成初期から橋面舗装の打ち替えに合わせて床版防水工も順次実施しています。
 今年度も26橋約1万1千平方㍍で床版防水を含めた橋面舗装を実施します。採用工法は、アスファルトシート系や、交通規制が難しい現場等ではアスファルト塗膜系を採用しています。

東谷橋(単純トラス桁×6連)の支承を交換

 ――支承や伸縮装置の今年度の取替えは
 井田 支承の取替えは今年度、東谷橋で行います。老朽化に伴う取り替えです。同橋は単純トラス桁6連の橋梁ですが、可動部の支承が損傷しており、その鋼製支承を新たな鋼製支承に交換するものです。伸縮装置取り換えについては15橋で施工予定です。


支承取替を行う予定の東谷橋

 ――塩害、アル骨反応などによる劣化の有無は
 井田 塩害は天白大橋の橋脚梁部で、飛来塩分によるものと考えられる損傷が確認されています。平成26年度にシラン系含浸材により表面保護工を施工しました。
 アル骨は丸中橋など10橋で主に橋梁下部工において確認されており、3橋は進展期と判断して詳細調査を実施しています。調査部位は下部工および床版下面です。他7橋は終局期と判断し、経過観察中です。3橋は既に補修工事を行いました。
 ――剥落防止対策が必要な箇所は
 井田 現時点では第三者被害が想定される橋梁で対策を行っていく予定で、万場大橋など21橋が該当します。今年度は万場大橋など5橋約900平方㍍で対策工を実施します。

7年度は10橋1万2千平方㍍塗替え
 PCBは2橋該当

 ――鋼橋の塗替え予定は
 井田 塗装系は基本的にRc-Ⅲ(3種ケレン)です。当市管理橋梁の全塗装面積は約64万平方㍍あり毎年一定の面積を塗替えています。平成26年度は13橋1万9千平方㍍、27年度は10橋1万2千平方㍍で塗替えを予定しています。
 ――PCB含有塗膜を有する橋梁はありますか。紀左ヱ門橋、千代田橋の2橋約1万4千平方㍍で確認されており、26年度以降に対処する予定だったと聞いていますが、進捗状況は
 井田 2橋確認されており、28年度以降に対処する予定です。対策工法については検討中です。
 ――同様に鉛等有害塗装物を含んだ塗膜の塗替えへの対策は
 井田 3種ケレンが主ということもあり、1種ケレンによる塗替えを行う必要がある場合の対策工法は現在のところ決めていません。鋼桁端部については損傷がひどい場合、部材の取替などによって対処しているためブラストを伴う塗替えは生じていません。
 ――耐久性の向上やLCCの縮減に寄与する新材料・新技術の活用は
 井田 耐候性鋼材を積極的に採用することでLCCの縮減を図っています。
もう一つは職員の技術レベルの向上を図ることで、道路インフラの長寿命化を図っています。毎年5~6回、本庁職員と市内各区で現場を管掌する土木事務所の橋梁工事に従事する職員が集まった勉強会を開き、専門的な知識、知見の共有に努めています。こうした技術の継続性の担保こそが、結果的に、長寿命化修繕計画をスムーズに動かすことにつながり、地道な橋梁の守り手を育て、LCCの縮減に寄与すると考えています。
 ――ありがとうございました

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