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292mに及ぶ新設桁の架設は完了

首都高速道路 高速大師橋更新事業 2023年5月下旬に横取り一括架設を実施

公開日:2022.11.17

 首都高速道路は16日、高速1号羽田線高速大師橋更新事業にともない、2023年5月下旬から2週間、同線の終日通行止めを実施すると発表した。同期間中に、既設桁を上流側に約30m横取りしたうえで、新設桁の横取り(約30m)一括架設を行い、さらに既設橋梁との接続や橋面工などを実施するためだ。わずか2週間でこれらの施工を完了させて交通開放を行った後、既設桁、橋桁移動設備、既設橋脚の撤去および恒久足場の設置をして更新事業は2025年度に完了する予定。通行止め区間は、高速1号羽田線平和島出入口~高速神奈川1号横羽線大師出入口および高速1号羽田線昭和島JCT~高速湾岸線東海JCTの上下線となる。


施工ステップ/更新区間の全景(首都高速道路提供)

通行止め期間中の工事内容(首都高速道路提供)

 同橋の鋼橋区間(P4~P7の橋長292m、3径間連続鋼床版箱桁橋)は、1968年の供用から50年が経過し、交通量が約8万台/日という重交通であることに加え、多摩川の河積阻害を極力回避するために長支間とし部材重量を抑えた設計となっていることから、たわみやすい構造となっていた。そのため、これまでに約1,200箇所以上の疲労亀裂が確認され、都度、対策を実施してきたが、構造物の長期的な安全性を確保する観点から鋼橋部の架替え工事が2018年1月から進められている。16日には、その現場が報道陣に公開された。
 現場では新設桁の架設がすべて完了し、高さ333m、重量約4,000tの東京タワーとほぼ同じ長さと重量の巨大な桁(292m、約4,000t)が横桁移動設備上に設置されていた。


全架設が完了した新設桁(大柴功治撮影。以下、撮影=*)

トラベラークレーンを用いて架設されたP6~P7径間/右が新設桁、左が現橋(撮影=*)

P4側からの新設桁/横桁移動設備。横取りのための設備設置は今後施工する/新設橋脚(撮影=*)

 P5~P6径間の桁(長さ132m、幅18m、重量約1,900t)は4月に、P4~P5径間の桁(長さ82m、幅18m、重量約1,300t)は5月に大型台船を用いて架設した。
 残るP6~P7径間(約74m)は6月から8月にかけて架設をしている。台船で架設ブロックを搬入後、200t吊クレーン付台船で架設済みの桁上にブロックを吊上げ、桁上に設置した800t・m級のトラベラークレーンを用いて、合計33ブロックを架設していった。



P6~P7径間の架設(首都高速道路提供。撮影=共映) 

 現在は橋面で鋼製高欄設置工や照明柱などの道路附属物設置工を実施中で、基層(改質グースアスファルト)の舗装工まで完了させて、通行止め期間中の施工に臨む予定だ。
 元請は、大成建設・東洋建設・IHIインフラシステム・横河ブリッジJV。

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