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重量は約1,900tに達する

首都高速道路 高速大師橋更新事業 長さ132mの鋼床版箱桁ブロックを台船架設

公開日:2022.04.21更新日:2022.04.22

 首都高速道路が大規模更新事業を進めている首都高速1号線の多摩川に架かる高速大師橋架替え工事において19、20日の両日、P5~P6径間の新設桁を台船から橋桁移動設備に架設する工事が行われた。大型台船(第二空海丸(最大載荷重量5,156t))に載荷して架設した鋼床版箱桁ブロックは、長さ132m、幅18m、重量約1,900tに達した。



架設したP5~P6径間の橋桁。工事見学者からは「まるで空母」との声も聞かれた

 19日には架設位置手前までの台船曳航を実施している。IHI横浜事業所で浜出し後、多摩川スカイブリッジ上流側に係留した台船の曳航を同日午前6時に開始。午前6時45分ごろには高速大師橋下流側の係留杭設置箇所に到着し、架設位置への移動のための準備作業が完了した午前9時前から、再び台船を動かして架設位置手前まで到達させた。係留完了時間は午前10時30分ごろだった。


多摩川スカイブリッジ上流側の係留地から高速大師橋に向けて曳航していく


係留杭設置箇所に到着後、台船位置の調整を実施し、架設位置への移動のための準備作業を行う

台船を架設位置手前の係留位置まで動かしていく

架設位置手前での係留作業が完了

 20日は午前4時ごろから架設作業を開始した。これは主に潮の干満差を利用して架設作業を行うためだ。台船上に搭載した昇降ジャッキ(スーパーテーブルリフト)により架設桁をジャッキアップした後、午前4時30分ごろから台船の架設位置への進入を開始。満潮時前後に架設位置に到達するように調整を行いながら、午前6時ごろには進入が完了した(気象庁発表の東京(東京都中央区晴海5丁目)の同日満潮予測時刻は午前6時14分と午後8時10分)。


午前4時ごろからジャッキアップを開始。下写真は台船上に搭載した昇降ジャッキ(スーパーテーブルリフト)


架設位置への進入

進入完了

 その後、満潮後の潮位低下と台船へのバラスト注水、さらに昇降ジャッキのジャッキダウンにより、架設桁を橋桁移動設備上の架台にタッチさせていった。架設桁の長さと重量から、昇降ジャッキから受け手側の設備に荷重を預け終えるまでは微調整を慎重に行っていた。荷重移動が完了した後、午前10時過ぎには台船が離脱を開始した。


架台にタッチさせる作業に移行

荷重を受け手側設備に預け終えた状態

台船が退出

台船退出後の架設状況

 高速大師橋更新事業は、同橋の鋼橋区間(P4~P7の橋長292m、3径間連続鋼床版箱桁橋)を架替えるもので、5月にはP4~P5径間の桁(約82m、重量約1,300t)の台船架設を予定している。P6~P7径間(約74m)はトラベラークレーンを用いて架設していく。2023年度には約2週間の通行止めを実施しての既設橋移動と新設橋の移動・架設を行い、工事完成は2025年度の予定だ。
 元請は、大成・東洋・IHI・横河JV。一次下請けは、寄神建設(上下部工)、川野建設、竹本基礎工事、第一カッター興業、タカミヤ、電材エンジニアリング(以上、下部工)、深田サルベージ建設、日本通運、宇徳、オックスジャッキ、島川工業、ナプコ(以上、上部工)ほか。
(文=大柴功治、写真=大柴功治、井手迫瑞樹)
・一次下請会社名について修正を行いました。関係者の方々にはお詫び申し上げます。(4/22 13:40修正/大柴功治)

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