道路構造物ジャーナルNET

ベンジルアルコールフリーの水系塗膜剥離剤を上市

ナトコ 『スケルトン®AQS』 塗膜剥離時の安全性を大きく向上

公開日:2022.02.01

 ナトコは、PCBや鉛など有害物質が内包されている鋼構造物の既設塗膜除去用途にベンジルアルコールフリーの鋼構造物用水系塗膜剥離剤『スケルトン®AQS(以下、AQS)』を上市した。ベンジルアルコールフリーのため、火災や中毒症由来の事故をより起きにくくしている。それにもかかわらず、剥離力は従来の剥離剤と同等の性能を有していることが特徴だ。

ダレによるロスが少なく、既設塗膜表面に滞留して浸透する量が多い
 最大500μmの塗膜を掻き落とすことが可能

 塗膜剥離剤成分中に含まれるベンジルアルコールは、2021年1月1日からラベル表示、SDS交付、リスクアセスメントの実施の対象となっている。同社は、ベンジルアルコール成分を有する水系塗膜剥離剤スケルトン®AQを主に建築構造物向けに展開していたが、昨年8月、鋼橋を中心とした土木構造物向けに展開するに際して、ベンジルアルコールを抜いたAQSを上市した。従来ベンジルアルコールが持っていた浸透、可塑化の役割を複数種類の成分に担わせることで剥離力を担保していることが特徴だ。さらに既設塗膜に塗布したAQSは、「ダレによるロスが少なく、既設塗膜表面に滞留して浸透する量が多い」(同社)特徴があり、剥離力のさらなる向上に寄与している。


水系ながら、非水系の従来剥離剤と同等の剥離性能を有する

高速道路の実橋を使った剥離試験状況

ダレによるロスが少なく、既設塗膜表面に滞留して浸透する量が多い

 1回あたりの標準塗布量は0.5~1.0kg/㎡で、最大500μmの塗膜を掻き落とすことが可能だ。養生時間の目安は夏季が8時間、冬季が24時間。塗布時の標準的な外気温は15℃以上を想定しているが、5℃程度までの低温でも施工することができる。剥離できる塗膜種類は下記の通りで、鋼橋の一般的な重防食塗料はほぼ対応できる。

塗布量と養生の目安時間

剥離できる塗膜種類

 AQSは消防法上の非危険物であり、各種予防側やPRTR法などもすべて非該当となっており安全性が高い。さらに臭気も少なく、塗布作業者は快適に施工できる。
 施工はまずAQSの缶(16kg入り)を振って液体状の塗膜剥離剤を取り出した後、エアレスガンや刷毛、ローラーで塗膜面に塗布する。軟化した塗膜をスクレーパーなどではがし、除去後、貯留した上で、所定の処理方法に従って廃棄物処理する。

法規制への対応状況

施工工程

 すでにNETIS登録済(KK-210046-A)で、愛知県内の歩道橋の塗替えなどで実績を有している。また、高速道路橋などでも引き合いがあり、春先にも試験施工を行うなど、積極的に展開していく方針だ。

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