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インタビュー詳細

2018年新年インタビュー② 平成29年度は9橋で床版取替工事を実施

7橋の床版取替工事と盛土のり面補強工事を含めて異業種JVで一括契約

西日本高速道路株式会社
中国支社
副支社長
京極 靖司 氏

ゼネコン、PC橋および鋼橋業者の異業種JVで

7橋の床版取替工事とのり面補強工事を一括契約

 ――中国道の大規模更新事業について教えてください

 京極 床版取替工事は現時点で契約中が7件(24橋)、平成29年度発注予定が2件(5橋)となります。特徴的な工事としては、新しい契約方式を採用した「北房IC~大佐スマートIC間(上り線)土木更新工事」があります。上下線のセパレート区間が7kmあり、対面通行規制区間が10km近くになります。その区間の橋梁7橋の床版取替工事を行いますが、トラス桁の補修補強、盛土のり面補強(約25カ所)や水抜きボーリング(約8,700m)などの、のり面の工事も含んでいます。また、トンネルと橋梁が連続する区間なので工事用進入路確保など受注者のノウハウを活用する、技術選抜見積方式を採用しました。結果的に、ゼネコン、PC橋および鋼橋の専業者の異業種のJVになりました。現在、調査、設計中で、床版取替工事は今春から着手予定です。工期は5年を予定していましたが、技術提案では4年となっています。



大規模更新事業 契約中工事


大規模更新事業 発注予定工事


 そのほか、設計を行い今春からの工事着手予定になっている橋梁は、新見IC~東城IC間の西川橋(下り線)、吉和IC~六日市IC間の常国橋(上り線)、三和橋(上り線)です。

 平成29年度に床版取替工事が完了したのは、東城IC~庄原IC間の矢居谷橋(下り線)、大峰橋(下り線)、青津橋(下り線)、三次IC~高田IC間の本村川橋(上り線)、吉和IC~六日市IC間の容谷橋(下り線)、山口JCT~小郡IC間の下九田川橋(上り線)、小郡IC~美祢東JCTの山田橋(上り線)となります。



下九田川橋(上り線)床版取替工事


下九田川橋(上り線)橋梁一般図


 ――中国支社では延長床版の採用が多いですが

 京極 延長床版の採用によりプレキャスト床版が増えるためコスト増となりますが、伸縮装置を後方にずらして桁端部の漏水による損傷を避ける観点から、構造的に無理のないところは、延長床版を採用することを基本としています。

 ――床版取替工事で特徴のあった橋梁は

 京極 構造的に特徴があったのは、大峰橋です。橋の途中でカーブがきつくなる厳しい線形で、床版の橋軸直角方向幅が視距確保のため広く、最大16mとなっていることから、横断方向にも分割して施工しました。



大峰橋(下り線)床版取替工事


大峰橋(下り線)橋梁一般図


 ――床版取替工事の件数が他支社と比較して多くなっていますが

 京極 NEXCO3社の支社別で見ても、初めからトップギアで大規模更新事業に臨んでいるところはあります。NEXCO西日本で言えば、関西地区は施工時の迂回路の課題や技術的な課題がたくさんありますが、中国道(山口JCT以東)は対面交通規制を行っても渋滞が発生しない交通量なので、すぐに着手できました。また、平成28年度の半断面床版取替工法での施工や先ほどの少し規模が大きい異業種JVでの契約など、今後発生する条件が複雑で難しい施工のための試験的な位置づけでの工事に取り組んでいます。

 ――床版取替工事以外での大規模更新・修繕事業がありましたら教えてください

 京極 切土のり面補強工事を米子道の久世IC~湯原IC間で行いました。切土グラウンドアンカー約140本を増し打ちすることにより、のり面の安定性向上を図ったもので、支社管内では最初の補強工事となりました。

 盛土のり面の補強工事は2件が施工中で、平成29年度にさらに2件を発注予定です。中国道で施工中の「吉和IC~六日市IC間盛土補強工事」では、主な工事内容が盛土のり面約35カ所で、水抜きボーリング工約7,300m、かご枠工約1,500mなどと大規模になっていますが、これは工事規模の検討や業界へのヒアリングを行い、ある程度まとめて契約できたほうが合理的であると判断した結果です。NEXCO西日本としても大規模更新・修繕事業として初めての盛土補強工事であり、パイロット工事の位置づけで現場管理や施工の方法、歩掛などの検証を行っています。



大規模修繕事業 契約中工事


大規模修繕事業 発注予定工事