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インタビュー詳細

細かな日々の積み重ねで保全と向き合う

横浜国道事務所 横浜環状南線など事業中路線に注力

国土交通省
関東地方整備局
横浜国道事務所長
淡中 泰雄 氏

 横浜国道事務所では、圏央道の一部となる横浜環状南線や横浜湘南道路などの事業を進めている。事業中の路線は、東名高速道路と横浜市や京浜工業地帯を結び、物流を支えるだけでなく、神奈川県内の地域発展にも欠かせない重要なネットワーク道路となる。その事業の進捗状況とともに、交通台数日本一の保土ヶ谷バイパスや山間部と海岸部の道路も管理する同事務所の保全への取り組みについて、淡中泰雄所長に聞いた。(大柴功治)


神奈川県内の主要直轄国道約270kmを管理

 横浜環状南線ほか3路線の事業を推進中

 ――横浜国道事務所の管理エリアは

 淡中所長 当事務所は、神奈川県内の直轄国道のほとんど、総延長約270kmの道路を管理しています。主な路線は、国道1号、15号、16号、246号、357号、409号です。また、国道16号のバイパスとして、交通量約157,000台/日(大型車混入率は約32%)で交通台数日本一と言われている保土ヶ谷バイパスがあります。東名高速道路から横浜に入る唯一の自動車専用道路であり、その役割は年々大きくなっています。



管理エリア図①


管理エリア図②


 ――管内の特徴は

 淡中 物流を担う重要道路が多いことです。京浜工業地帯があり、内陸部も工業が盛んなので、それらを支える幹線道路が縦横に走っています。一方で、西部は山岳道路が多く、箱根地区の国道1号とそのバイパスである箱根新道、静岡県境の谷あいを縫う国道246号などがあります。

 箱根地区は、夏の出水期には土砂災害対応、冬期は除雪対応が必要で、昨年度には小規模ですが土砂災害が発生しました。冬期も雪に慣れていない地域なので、除雪のレベルを相当高く保っておかないと交通の安全が確保できません。

 また、海岸部の路線もあり、とくに国道1号のバイパスで一部有料区間のある西湘バイパスは越波や波浪で通行止めが発生することもあります。塩害対策も必要です。

 ――事務所として現在の重点項目を教えてください

 淡中 事業中の路線である横浜環状南線や横浜湘南道路、厚木秦野道路となります。

 横浜環状南線と横浜湘南道路は圏央道の一部を構成する道路です。東名高速道路から横浜に入る保土ヶ谷バイパスに続き、本年3月18日に開通した横浜北線と今後開通予定の横浜環状北西線で2番目の軸ができます。さらに、事業中の横浜環状南線と横浜湘南道路が開通すると、圏央道として3番目の軸となります。保土ヶ谷バイパスのみで脆弱だった大都市横浜と関東・中部・関西・東北をつなぐ路線が3つになりますので、横浜市の競争力向上、京浜工業地帯を中心とした工業の生産性向上、国際物流港湾である横浜港の効率化と機能向上など、さまざまなことに好影響を与える重要な道路の整備を行っていると考えています。



横浜環状南線と横浜湘南道路の位置図


 厚木秦野道路は、新東名高速道路と東名高速道路、圏央道(さがみ縦貫道路)と連結し、地域交通の強化・円滑化を図ることを目的とした道路です。現在は、新東名の秦野IC(仮称)、伊勢原北IC(仮称)と現道の国道246号をつなぐ工事を重点的に進めています。開通すれば、新東名高速道路や圏央道の効果を県西部地域に効率的に波及させる重要な道路となります。