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横浜青葉IC首都高北西線専用ランプ橋建設工事で40mの桁ブロック

首都高北西線専用ランプ橋の東名横浜青葉ICランプ上での夜間架設

公開日:2017.08.23

750t吊「スーパーヘビーリフト」を採用
 カウンターウエート約240t配置して180°旋回

 架設に使用したクローラークレーンは750tの吊り能力を有する「スーパーヘビーリフト」を採用している。ブーム長は60m、作業半径は38mで運用するが、作業半径が足りない部分を補うため、本体の後ろにワゴンをつけてカウンターウエートを約240t配置し、それを引きずることで反力を取って旋回架設している。現場ではまず所定の高さまで巻き上げた後、(旋回半径の幅を稼ぐため)クローラークレーンそのものを少し前進させなければならない。しかし、当初のタイヤの向きでは前進できないため、アウトリガーで抑え込むことによって、タイヤの向きを90°変えて前進した上で、旋回を開始した。その後、地組みヤードから供用中の一般道路を阻害しないように出来るだけヤード上、次いで通行止めしているCランプの上を180°旋回して桁を所定の位置まで運んだ。1回目の吊上げは22時10分過ぎに開始、2時間弱ほどで仮添接まで完了後、2回目の吊上げは0時35分に開始、3時頃には桁を所定の場所に据え付けた。


スーパーヘビーリフト/フェンスのギリギリを通過した








架設状況写真

パネル及び上フランジのみ溶接
 今秋には1,600tクレーンを用いて東名高速道路直上を跨ぐ桁を架設

 今後のブロック間の接合は、鋼床版(12mm)および上フランジ部のみ溶接を用い、その他リブ、ウエブ、下フランジは全て高力ボルトで添接する。そのため架設に際しては、終了後、次工程となる本溶接・添接や地覆・高欄の施工を考慮して、予め桁の左右および前後に全面防護足場(SKパネル)を組んだ上で吊り上げている。


慎重に仮留めを行った

 今秋には東名高速道路本線を跨ぐSP5-SP6およびap9-ap10の2本の桁を1600t吊クレーンで架設する工事も控えている。bおよびh連結路と架設中の専用ランプの間にある、既存道路を一時的に占有しているヤード上に1600t吊(ブーム長は102m)クレーンを組立、桁を地組みし、架設するものであり、今回の架設当日は桁の地組みを行っていた。クレーンそのものは9月初めから組み立てを始める。東名本線を跨ぐ桁部分は、ブームで所定の高さまで吊り上げて、徐々にブームを前に倒していき、所定の位置に据え付ける手法を採用する予定で旋回は約90°に留める。専用ランプを隔てた東側では同日に宮地エンジニアリングが1250tクレーンを使って新設b連結路、h連結路の桁を架設する予定だ。


次は東名高速道路本線を跨ぐ桁を架設する

 今回の製作・架設はJFEエンジニアリングが担当した。

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