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横浜青葉IC首都高北西線専用ランプ橋建設工事で40mの桁ブロック

首都高北西線専用ランプ橋の東名横浜青葉ICランプ上での夜間架設

公開日:2017.08.23

 NEXCO中日本の東名高速道路と首都高速道路および横浜市が建設を進める横浜環状北西線が接続する(仮称)横浜青葉IC・JCT部の桁架設工事が進んでいる。6月には6回、7月にも1回、同IC下り線出口を閉鎖しての夜間桁架設が行われている。7月22日21時~翌日早朝にかけては、同IC下り線入口および出口を閉鎖して、CランプおよびDランプ直上にブロック長20m、約170tの桁を2回、750t吊クローラークレーン(下請:内宮運輸機工)を用いて架設する工事を行った。(井手迫瑞樹)


工事概要

2ブロック×2を地組みし1 夜間で架設
 剛結部から順次架設し、万が一の桁落下を防ぐ

 今回施工するのは、鋼3径間連続鋼床版ラーメン箱桁(橋長248m)のうち、南側の1径間(SP6~SP7間)の一部で、既に橋脚から5ブロック(J21~25ブロック)は架設済み。今回は桁中間のJ25~S2(橋脚直上)までの4ブロック40mを夜間に桁架設したもの。2ブロック20mずつ地組みし、750t吊クローラークレーンで桁架設、架設済みの桁と仮添接した後に、同様の長さ、重量の桁を架設した。

 事前の安全対策として、桁を仮支えするベント設置個所の地耐力評価はジャスト位置を平板載荷試験により確認した。その結果を基にコンクリート基礎を構築し安定性を確保した。更に桁を架設している最中も沈下や傾きを自動監視計測し、問題があれば警告するシステムを構築した上で架設に臨んでいる。
 また、架設計画も箱桁ラーメンであることを利用して剛結部から伸ばしていく手法を採用しており、万が一ベントが倒れても「桁にたわみが生じるが、落下しない」構造としている。更に、ベント自体も大きな地震が起きても転倒しない様にワイヤーで控えを取り転倒対策を行っている。架設後、支承構造であるSP7に到達した桁は本体橋脚にラッシングして強く固定する。こうした剛結構造を利用した架設計画は、今回の架設に限らず、道路上の一括架設において有効であり、今後増えていくものと考えられる。

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