道路構造物ジャーナルNET

表面被覆から含浸まで様々な工法が提案可能に

日本ペイント コンクリート構造物のシラン・シロキサン系表面含浸工法『タフガード®浸透シール』を上市

公開日:2021.04.23

 日本ペイントは、土木分野におけるコンクリート構造物のシラン・シロキサン系表面含浸工法として、このほど『タフガード®浸透シール』を上市した。同社は土木分野のコンクリート防食用途としてタフガード防食システムやタフガードQ-R工法、タフガードスマートバルーン工法など、コンクリート表面被覆を保有し、多くの実績も有している。同社は、新工法の上市によって、「コンクリート防食提案のレパートリーを増やし、予算や施工上の課題などで表面被覆工法の実施が難しい小規模自治体など、様々なお客様の要望に応えることができるようになる」(同社)としている。

タフガード®浸透シールの仕組み

 同製品の特徴は1回塗りであるため、施工が容易で最短0.5~1日に工程が短縮できること、さらにジェル性状のため、ダレ防止性能と含浸性能にすぐれており、構造物の床版の下面、桁の側面に対して容易に施工が可能な点である。また高濃度有効成分が90%以上のため、1回の塗布で従来品を超えるすぐれた性能が得られる。面積当たりの材料使用量は0.18㎏/㎡であり、従来比1割程度減らすことができる。材工単価は3,300円/㎡とした。


撥水状況(左:未塗装面、右:塗装面)

含浸深さは5~7㎜程度に達する

 施工時の表面含水率は(ケツト科学研究所水分計Hi500シリーズ使用時)6%以下を推奨している。
 耐久性面では、土木学会 コンクリート標準示方書[規準編]土木学会規準および関連規準(2018年制定)の試験において、すべての項目がグレードA評価であり、外部からの水分・塩化物イオンの浸透抑制、中性化抑制効果と内在水分の透湿性に優れている。また、促進耐候キセノン照射6000時間後でも良好な吸水抑制効果を発揮することを確認した。コンクリート含浸深さも5~7㎜程度に達するため、長期に渡りコンクリート構造物の塩害、凍害、アルカリ骨材反応などの抑制効果を期待できる。

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