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工期・コストをそれぞれ約20%削減

鹿島・ヒロセ 仮設桟橋の急速施工を可能にする工法を開発

 鹿島は、ヒロセと共同で工事用仮設桟橋の急速施工を可能にする「トライピア工法」を開発した。仮設桟橋を支持し橋脚(ピア)を構成する鋼管杭は、一般的に1ピアあたり4~6本必要だが、本工法ではこれを3本に削減することにより、桟橋の構築にかかる工期・コストをそれぞれ約20%削減できる。また、急斜面上での作業では、専用のガイド桁やゴンドラを導入して安全性の向上を図った。

 同工法では、鋼管杭(標準φ600mm、地盤や支柱高さなどの条件により異なる場合あり)を高剛性を効果的に発揮できる正三角形に配置することにより、必要最小限の杭本数で橋脚としての剛性を確保。ヒロセのプレガーター橋を用いた場合、最大16mの長大スパン化が可能だ。



トライピア工法概要図


 桟橋上から急斜面に鋼管杭を打設する際は、打設調整用の架台を都度斜面に設置する必要があり、滑落リスクや打設時の上下作業などの安全面での課題があった。専用のガイド桁を用いて鋼管杭の頭部を固定することで、桟橋上から正確に打設作業が行えるようになり、架台の設置が不要となるので、安全性が向上する。3本の鋼管杭を一体化させるために鋼管杭同士をつなぐ斜材・水平継材の取り付けには専用ゴンドラを使用して、作業の効率・安全性向上を図っている。

 開発にあたっては、ヒロセの資材ヤードでガイド桁のスライド試験を行った後に、実際の工事で試験適用をして本工法全体の作業工程を確認し、有効性を確認した。今後は、現場への実適用を目指すとともに、さらなる効率化に向けた検討を行っていく。



ガイド桁と専用ゴンドラ

(2021年2月2日掲載)