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計画より2年早く、事業着手から8年弱で完成

首都高速道路・横浜市 3月22日開通の横浜北西線の現場を公開

 首都高速道路と横浜市は24日、3月22日午後4時に開通予定の横浜北西線の現場を報道陣に公開した。同線は、2017年3月に開通した横浜北線と第三京浜道路に接続する横浜港北JCTと東名高速道路に接続する横浜青葉JCTを結ぶ延長約7.1kmの路線だ。



横浜北西線概要図(当サイト掲載済み)


 現場公開に先立ち挨拶を行った横浜市道路局横浜環状道路調整担当の高瀬卓弥理事は「横浜港から東名高速道路が直結されることで大きな経済波及効果を期待している。また、保土ヶ谷バイパスの渋滞緩和や周辺街路の混雑緩和など、市民生活の利便性についても大きく向上する路線である」と述べた。さらに、「2012年に首都高速道路と横浜市との共同事業でスタートしてから8年弱で完成を迎えた。スピード感を持って順調に事業を進められたのは関係者の理解と協力があったため」と謝意を示した。

 計画時の2021年度開通予定を2年短縮して8年弱で完成した理由として、首都高速道路神奈川建設局の鶴田和久局長は、都市計画決定(2011年3月)前の「2003年からパブリックインボルブメント(PI)手法を導入して、構想段階から住民の皆様に情報提供を行ってご意見を聞きながら進めたことで、用地取得を1年短縮できた」ことや、延長約7.1kmのうち約4.1kmを占める横浜北西トンネルの施工で「シールド掘進と同時に施設工事を併行するラップ施工を実施するなどの工夫を行った」ことを挙げた。



(左)横浜市道路局横浜環状道路調整担当・高瀬卓弥理事

(右)首都高速道路神奈川建設局・鶴田和久局長


 公開されたのは、横浜港北JCTと、横浜北西トンネル、横浜青葉JCTの3箇所。横浜港北JCTでは、限られた敷地に首都高と第三京浜道路のJCTを構築するためにランプをダブルデッキ構造にしたことなどが説明された。同JCTでは30基の下部工と65径間の上部工を施工。現在、設備工およびグースアスファルト舗装工まで完了していて、表層の舗装工を進めている。



横浜北西線上りの分岐部(大柴功治撮影。以下、注釈なき場合は同)


ダブルデッキ構造の横浜港北JCT


横浜港北JCT概要図(首都高速道路提供)


 横浜北西トンネルではトンネル内の防災設備を見学した。内径11.5mのトンネル内部は、床版を境に上部の道路部と下部の避難通路・施設空間の2層構造になっている。道路部から避難通路への避難にはすべり台式非常口が原則250m(急勾配部は50m)間隔で設置されている。そのほか、事故・火災の発生を検知するために約100m間隔でテレビカメラ、約25m間隔で自動火災検知器などが設置されているとともに、水噴霧設備(約50m間隔)、初期消火のための消化器と泡消火栓(約50m間隔)が設置され、火災被害の拡大を防止する。当日は、消化器と泡消火栓、水噴霧設備のデモンストレーションが行われた。



すべり台式非常口/初期消火のための消化器と泡消火栓設備


消化器と泡消火栓、水噴霧設備のデモ


 トンネル施工では、約140万m3もの土砂搬出が課題となり、1日あたりダンプ約1,000台が搬出にあたった。また、市営地下鉄グリーンラインと鶴見川(河床との離隔は12.4m)を交差するため、慎重な掘進が求められた。とくに地下鉄の基礎杭との離隔が約15mだったため、変位計測を行いながら工事を行った。作業員は最大で約800人/日に達したという。現在は設備工、区画線工も完了し、諸設備の連係作業を進めている。

 横浜青葉JCTは横浜北西線と東名高速道路を接続するランプのほか、国道246号などと接続している横浜青葉出入口へのランプで構成されている。同JCTでは66基の下部工と73径間の上部工を施工。設備工と一部舗装工は完了しており、残った箇所の舗装工が進捗している。



横浜青葉JCT (左)北西線出口ランプから横浜青葉出口方面

(右)北西線出口ランプ上から。下が東名高速道路本線


横浜青葉JCT概要図

(2020年1月27日掲載。2月3日修正)

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