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曲線桁のために工事桁を架設して軌条を確保

横浜市 (仮称)大岡川横断人道橋の大岡川渡河部の送り出し架設を実施

 横浜市は14日午前0時過ぎから、(仮称)大岡川横断人道橋の大岡川を渡河するP1-P2間の1回目送り出しを実施した。P1-P2の支間長は68mで、P1側はジョイントC9までの架設を完了している。架設桁全長は48.5mで、手延べ機などを合わせると約93m、送り出し重量は367tとなる。



1回目送り出し当日昼間の状況


 今回の現場の特徴のひとつは、架設桁が曲線桁であることだ。P2側からの送り出しとなるが、架設桁を設置している架設済みのP2-P3間は直線桁で、そのまま直線で送り出すとP1側のジョイント部に到達しなかった。そこで曲線方向への送り出しを行うために、P2-P3桁の横に工事桁(軌条桁)を事前に移動多軸台車で架設し、R=170mの軌条を確保した。さらに、手延べ機をジョイント部で角折れさせて曲線方向への送り出しに対応したほか、曲線桁の外側への転倒を防ぐために30tのカウンターウエイトを桁上に搭載して、送り出しの進捗に合わせて移動させることも行っている。



P2-P3桁の横に工事桁(軌条桁)を架設/R=170mの軌条


 架設はP2-P3間の下の市道を午前0時20分から通行止めにして行われた。P2の架台上に鉛直ジャッキと水平ジャッキの送り装置と盛替ジャッキを左右1基ずつ設置(受け手側のP1側C9も同様)、桁後方にはスライドベースと水平ジャッキ、クランプジャッキからなる台車設備を設置して、2支点で送り出した(P1側到達後は3支点となる)。



(左)P2架台上の送り装置と盛替ジャッキ/(右)台車設備


 最大1mを標準8分で送り出して盛替作業後に再び最大1mを送り出すことを繰り返した。13mの送り出し後、1回目のカウンターウエイトの移動を約30分かけて行い、さらに約8m送り出して、午前3時過ぎにはP1側C9に手延べ機が到達した。その後、2回目のカウンターウエイト移動とC9支点のジャッキアップを実施、6mの送り出しを行い、1回目の所定位置に到達させた。1回目の送り出し長は、試験引きとあわせて33.4mだった。市道通行止めは午前4時55分に解除した。

 送り出しは3回に分けて行う計画だったが、16日深夜の2回目送り出しで3回目の分も完了させている(2回目送り出し長は17m)。



送り出し開始時


最大1m送り出して盛替作業後、再び送り出しを繰り返した/手延べ機がC9に到達


2回目のカウンターウエイト移動。左写真の位置から右写真の位置へ4m移動させた


(仮称)大岡川横断人道橋は、全長約259mの連続ラーメン鋼床版箱桁橋。2020年度に開庁する横浜市の新庁舎や民間開発が進む北仲通地区と新たに設置される桜木町駅南口改札を結ぶことにより、安全な歩行ルートの確保と利便性の向上が期待されている。景観にも配慮し、高欄をステンレスとガラスにするなど透過性の高いデザインにし、曲線ブラケットを一定間隔で取り付けて、リズム感を生み出している。桁連結も一部を除き、全断面溶接を採用した。供用は2020年度予定。

 設計は八千代エンジニヤリング、元請はエム・エム ブリッジ。協力会社は、日本通運(架設・重機工)、オックスジャッキ(ジャッキ工)、宇徳(地組桁運搬工)、東京フラッグ(溶接工)など。

(2019年12月17日掲載。詳細版は後日、「現場を巡る」で掲載予定です