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小松川JCT開通で中央環状線機能強化事業が完了

首都高速道路 12月1日午後5時開通の小松川JCTの現場を公開

 首都高速道路は10月31日、12月1日午後5時に開通する小松川JCTの現場を報道陣に公開した。同JCTは、中央環状線の埼玉方面と7号小松川線の千葉方面を結ぶものだ。中央環状線から小松川線に向かうA連結路、小松川線から中央環状線に向かうB連結路の整備を、荒川の中堤防および中川渡河部の河川部と、中川を渡河した東側の陸上部とで行ってきた。

 同社では中央環状線の機能強化に取り組み、2018年2月に堀切・小菅JCT間、同年3月に板橋・熊野町間の改良が完成。今回の小松川JCTの開通により、中央環状線機能強化事業が完了する。



小松川JCT概要図(首都高速道路提供)


 河川部は2013年11月に工事着手し、11~5月の非出水期での施工という制限があるなかで進められた。河川部のA連結路は約470m、B連結路は約620mで、6基の鋼製橋脚を新設、既設橋脚12基の構造改良を行った。



河川部 工事概要(首都高速道路提供)


 中堤防上での施工は中央環状線下という厳しい現場条件のため、新設橋脚の横梁を多軸台車とリフトデッキで架設するなどの対応を行った。上部工の桁架設は大型クレーンとFC船を用いて行い、中川からの架設は28回、そのうち13回がFC船での架設となった。(河川部工事の詳細については、「首都高速道路小松川JCT渡河部工事の軌跡」をご覧ください)



B連結路(小松川線→中央環状線)から河川部を望む。左写真の中央は小松川線

(大柴功治撮影、以下、注釈なき場合は同)


 陸上部は2014年9月に工事着手し、A連結路約310m、B連結路約350mの整備と、一般道から中央環状線埼玉方面に向かう中環小松川入口の新設工事、小松川出口の分岐を右側から左側に付け替える工事、区道切り替え工事を行ってきた。



陸上部 工事概要(首都高速道路提供)


(左)中環小松川入口からB連結路への合流部

(右)奥側の小松川線(下り)の小松川出口は、現在の右側から左側へ変更になる。右側のままだと、中央環状線から短距離で車線変更をしなければならなくなるためだ


 新設橋脚は22基(RC)、既設橋脚の構造改良は2基となっている。構造改良した2基(BP18とBP19)は、中環小松川入口付近に位置し、JCTの手前部にあたり拡幅量も少ないため、小松川線の橋梁を仮受けして撤去した上で鉄筋をつなぎ再構築した。



構造改良したBP19。色が変わっている部分が再構築範囲


 連結路の上部工構造は、小松川線橋梁と同じ鋼単純RC床版鈑桁橋としている。これは、本線とテーパー部で床版を連結するためだ。陸上部周辺は住宅密集地となっており、施工にあたっては「音と振動に細心の注意を払いながら行うとともに、地元の方には丁寧な告知を行った」(首都高)が、床版連結においても「はつり時は、昼間にブレーカーで大きく壊し、夜間にチッパーでの作業とした」(同)。

 中環小松川入口の新設では、小松川線から都心方面に向かう従来の小松川入口と隣接しているため、中環小松川入口の路面を青色、小松川入口の路面を赤色で薄舗装して、利用者が間違わないような工夫を行った。



(左)中環状小松川入口の路面には青色の薄舗装がされていた(右)入口イメージ(首都高速道路提供)


 小松川JCTが開通すると、小松川線千葉方面から都心環状線を通らずに5号池袋線などのアクセスが可能になるほか、事故などの突発事象が発生しても都心環状線、中央環状線、外環道によるトリプルネットワークからルート選択が可能になる。また、中環小松川入口の新設によって、周辺道路の混雑の回避、緩和も期待されている。



ルート選択が多様化する(首都高速道路提供)


 河川部の元請は、IHIインフラシステム・大成建設JV。陸上部の元請は、下部工がフジタ、上部工が川田工業。

(2019年11月8日掲載)