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プレキャスト化で工程短縮を図る

首都高速道路 1号羽田線(東品川桟橋・鮫洲埋立部)更新工事の現場を公開

 首都高速道路は24日、首都高リニューアルプロジェクトとして実施している高速1号羽田線(東品川桟橋・鮫洲埋立部)工事の現場を報道陣に公開した。同工事は、2026年度の完成を目指して進められており、対象区間は、東品川桟橋が延長約1.3km、鮫洲埋立部が延長約0.6kmの合計延長約1.9kmとなる。



位置図


 現在は、更新上り線(更新Ⅰ期線)の工事が進められていて、2018年7月から開始された桁架設は本年7月に完了。プレキャストPC床版の架設も完了し、場所打ち床版の施工を進めている。ここでは床版だけでなく、壁高欄も工程短縮のために、プレキャスト壁高欄(EMC壁高欄)を採用している。壁高欄設置後は、防水工と舗装、付属物設置を進めていく。

 大井JCT(湾岸線東行きから羽田線上り)は、更新工事のために2016年6月から長期通行止めとなっていたが、工事の進捗により9月29日に通行止めが解除される予定だ。



東品川桟橋施工状況


設置されたEMC壁高欄/9月29日に通行止めが解除される予定の大井JCT部


 東京五輪前の1963年12月に供用された同区間は、1日7万台という重交通路線に加え、海面に近接していることから過酷な腐食環境にあり、老朽化が進展している。東品川桟橋は海上部に建設されていることから、床版や主桁などにコンクリートの剥離や鉄筋腐食が発生しているが、海水面に近接している箇所では維持管理・補修が困難な状態だった。そのため、長期耐久性と維持管理性の確保を行うために、同区間を高架構造に更新する。

 橋脚は、長期耐久性とともに工程短縮を図ることも目的に鋼製橋脚を採用した。防食対策として、橋脚基部には工場製作時にステンレスライニングを表面に溶接し、そのほかの部分については、Al-Mg溶射を行った後に重防食塗装を施している。また、桁には中空構造の恒久足場を設置して、維持管理性を確保するとともに、外部からの劣化因子を遮断するようにした。



ステンレスライニングを橋脚基部の表面に溶接/恒久足場を設置


 更新上り線の工事は、2020年夏の東京オリンピック・パラリンピック前までに完了予定で、完成後は暫定下り線として使用する。その後、更新下り線(更新Ⅱ期線)の工事を行い、2023年冬頃からは上下線とも更新線で供用し、迂回路の撤去工を進めていく。

 元請は大林・清水・三井住友・東亜・青木あすなろ・川田・東骨・MMB・宮地JV。

(2019年9月25日掲載 詳しくは後日「現場を巡る」コーナーで掲載します)