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横浜国大上席特別教授・藤野陽三氏が伊藤學賞を受賞

日本橋梁建設協会 橋梁技術発表会および講演会を開催

日本橋梁建設協会(会長=坂本眞・日本ファブテック特別顧問、右肩写真)は1121日、東京・銀座の銀座ブロッサムで、官公庁・コンサルタントをはじめ関係者580人を集め、平成30年度橋梁技術発表会および講演会を開催した。

冒頭、坂本会長は「当協会は鋼橋の魅力を広くアピールする活動を展開している。技術発表会はその一環として、鋼橋の新しい技術・知見、研究開発の成果を紹介するもので、今回で15回目となる。橋建協報告として、安全委員会から『これからの墜落事故防止対策』の報告が行われる。近年、墜落災害防止に歯止めがかからないことから、これに焦点を絞った。会員には墜落災害ゼロを達成すべく、具体的な活動を推進して貰いたい」とあいさつした。

技術発表会では、「動き出した鋼橋の大規模更新~床版取替え工事における床版形式の選定からから維持管理まで~」(出口哲義氏)、「鋼橋の溶接継手の研究~裏波を有する片面突合せ溶接接手の疲労強度~」(武田有祐氏)、「『合成桁の設計例と解説』の改訂について~こんなに変わった合成桁の設計~」(堀井滋則氏)――3テーマの講演が行われた。

また、橋建協報告として、安全委員会の川畑篤敬委員長が「これからの墜落事故防止対策」をテーマに報告。過去13年間の事故を分析した結果、墜落事故は事故全体の約5割を占め、そのうち約4割が足場の組立・解体時に発生している。その再発防止策として、使用資機材の側面から、組織・運営体制面からの具体的な再発防止策を紹介し、20年度までに高所作業の安全性向上に係わる技術検討を推進することを説明した。



官公庁・コンサルタントをはじめ関係者580人が参加 


また、橋建協は今年度の「伊藤學賞」「技術功労賞」「奨励賞」の受賞者を決定し、同会場で表彰式を行った。伊藤學賞を藤野陽三氏(横浜国立大学先端科学高等研究院上席特別教授)、技術功労賞を岸明信氏(エム・エムブリッジ安全品証室室長)、そして奨励賞を石川誠氏(川田工業鋼構造事業部技術部東京技術課主幹)、柴田望氏(日本車輌製造輸機・インフラ本部工事部JR工事課主任)、滝直也氏(IHIインフラシステムバングラデシュPJグループ課長代理)、木本智美氏(JFEエンジニアリング社会インフラ本部技術開発部課長)、田中裕明氏(JFEエンジニアリング社会インフラ本部技術開発部課長)、山下修平氏(宮地エンジニアリング生産計画部生産計画グループ)の6氏が受賞した。

 表彰式終了後、藤野氏は「『私』の橋梁技術史」をテーマに受賞記念講演を行い、学生時代から現在までの研究開発活動を紹介。鋼橋の今後について、「ライフサイクルコストの優位性を実証的に開示する」「人材育成、イノベーションを起こすこと」などが重要と述べた。



表彰を受ける藤野氏(伊藤學賞)
2018123日掲載 佐藤岳)