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床版架設機をNEXCO中日本として初採用

NEXCO中日本 小田原厚木道路川端高架橋床版取替工事を公開

 中日本高速道路(NEXCO中日本)は14日、小田原厚木道路小田原本線料金所~荻窪IC間に架かる川端高架橋(上り線)の床版取替工事の現場を報道陣に公開した。同橋は橋長約880mで、今回は荻窪IC側の約120m(P9~P13)、面積1,035㎡が対象となる。施工区間の既設RC床版は170mmで、1969年の供用から49年が経過し、老朽化や車両の大型化などにより床版下面にひび割れ、遊離石灰をともなう漏水が発生し、舗装路面もひび割れなどが生じていることから、220mmのプレキャストPC床版に取り替える。



現場は住宅地が近接し、厳しい施工条件となった


 既設床版撤去にあたり、同橋は合成桁であるために撤去時の一時的な主桁の応力超過を回避するため、外ケーブルでの主桁補強を行っている。撤去は、中央分離帯側の張出床版から開始。近接する対面通行区間に撤去ブロックがはみ出さないようにするため、I形鋼の梁を使って吊上げ移動する撤去機を使用した。次に、桁間の床版を橋軸約2.3m×橋軸直角方向約6m(重量約6~7t)に分割して、P10~P11径間の中間から80t吊クレーン2台を使用して両開きで撤去していった。幅1.2mの桁上床版の撤去は、まずダイヤモンドワイヤーソーで厚さ10cm程度まで切断後、ブレーカーでのはつりを行った。すべてブレーカーでのはつりとせずにワイヤーソーを使用したのは住宅が隣接しているため、極力騒音を出さないため。その後、桁の防錆処理を行った。撤去は5月19日から6月5日までの約20日間で完了している。

 新設床版の架設では、NEXCO中日本として初めて床版架設機を採用した。住宅が近接しているために本線外側への安全確保と合成桁への荷重負担の軽減が、その理由となっている。新設プレキャストPCパネル(橋軸約1.5m×橋軸直角方向約8.5m)の総数は58枚で、10日から架設を開始して取材当日までに約4割の架設が完了していた。120t吊クレーンで新設パネルを床版架設機に設置した後、架設機がレール上を8m/分で移動し、1パネルを約40~50分、1日に6~7パネルを架設していく。



床版架設機


慎重に所定の位置にセッティングしていく


継手部と壁高欄の立ち上げ


 継手はループ継手で、間詰め部は50N/mm2のコンクリートで打設していく。打設時のひび割れ対策として自動給水装置による湿潤養生を行い、品質確保に努める。壁高欄は場所打ちで施工する。その後、床版防水工、舗装などを行い、7月末に工事を完了させる予定だ。

 施工は、IHIインフラ建設・IHIインフラシステムJV。

(2018年6月15日掲載 大柴功治 詳細は7月中旬に『現場を巡る』コーナーで掲載予定です)