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最終的には各材料の特性を示す比較表を作成

塗膜剥離剤技術の要求性能及び試験方法に対する意見募集を開始

 国土交通省は、NETISのテーマ設定型(技術公募)の実施の一環として、橋梁を中心とした土木鋼構造用塗膜剥離剤技術(右肩写真:施工例)の要求性能及び試験方法に対する意見募集を始めた。募集期間は7月3日まで。募集した意見は中国地方整備局管内で行う予定の塗膜剥離剤の性能評価項目および試験方法の設定の参考とする。

 塗膜剥離剤は残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約で廃棄すべき物質と定められているPCBを含んだ防食塗膜の除去に際し、既存技術に比較して廃棄物処理量を大きく縮減できる技術として実績を増やし、平成26年5月30日に厚労省から出た文書「鉛等有害物を含有する塗料の剥離やかき落としにおける労働者の健康障害防止について」における、労働者の作業安全性を確保しつつ既存塗膜の剥離を行える技術としても全国各地で多くの施工事例を積み重ねている。

 一方、これらの土木鋼構造物用塗膜剥離剤には、「共通の性能評価方法は、これまで無く、開発者毎に異なる方法で性能評価がなされているのが現状であり、技術の活用者がその使用目的に適した技術を比較検討することが困難な状況にある」(同省)。

 そのため、各種意見を募集した上で『性能評価項目および試験方法』を規定し、それに基づいた試験を、同一の条件の下で、各塗膜剥離剤技術を用いて試験し、個々の技術の性能が要求水準を満たすことを確認するとともに、最終的には各技術の特性を示す比較表を作成することを目指す。

 試験では、塗膜剥離剤だけでなく、その後の素地調整方法や再塗装および再塗装後の促進暴露を通じて、塗り替え塗膜の性能についても結果を判定する方針だ。(井手迫瑞樹)