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「第2回地下空間の利活用に関する安全技術の確立に関する小委員会」開催

福岡市地下鉄工事現場での道路陥没事故 原因は大きく2点

 国土交通省は4月14日に開催した「第2回 地下空間の利活用に関する安全技術の確立に関する小委員会」の中で、平成28年11月8日に発生した福岡市地下鉄七隈線延伸工事現場における道路陥没についての報告が行い、事故の主要因として地山の強度を実際よりも高く評価していたことと地下水圧に対する安全性が十分でなかったことの2点を挙げた。

 具体的には、①上部と下部で強度や厚さにばらつきがある難透水性風化岩層の下部にトンネルが掘削されたが、設計および施工時に、風化岩層の強度や厚さを均質であるとしたことで、結果的に地山の強度を実際よりも高く評価していた、②地表から約-2.5mの位置に地下水位があり、難透水性風化岩層の境界部に高い水圧がかかっていたが、設計および施工ではその遮水性や水圧に対する耐力は十分であるとして、地下水圧に対する安全性が十分でなかった――こと。

 その結果、水圧がかかった難透水性風化岩層に緩みや亀裂ができ始めて、弱部に水みちがつくられたことから、トンネル内部の連続的な剥落、漏水をともなって、難透水性風化岩層の破壊が進行。難透水性風化岩層の上部にある砂層が地下水とともにトンネルに流入して、陥没が発生したとされた。以上の主要因2点ほか、原因として8項目が抽出された。

 事故防止の改善点として、周辺部で実施された過去の地質調査等を官民で利活用できるようにすること、数値解析によって得られる結果は必ずしも万能ではないという認識に立つこと、調査、設計、施工の各段階で得られた情報を関係者間で共有し次の段階に引き継ぐこと、などもあわせて報告された。

 小委員会では、官民での地盤・地質のデータ共有化に加え、埋設物情報のデータ共有化が重要であることの確認を行った。

 次回委員会会合は5月中旬に行われる予定。