道路構造物ジャーナルNET

死者2人、負傷者8人 国道176号上を塞ぐ

新名神 有馬川橋の橋桁が落橋

公開日:2016.04.23

 4月22日16時半ごろ、架設中の新名神高速道路有馬川橋(橋長476㍍の鋼コンクリート12径間連続混合桁橋、右地図は現場位置)の鋼桁が直下の国道176号などを塞ぐ形で落下した。国道上を走る車両などの被害はなかったものの、作業者のうち2人が死亡、8人が負傷した。元請は三井住友建設・横河ブリッジJV。

 落下したのは送り出し中の同橋上り線のA2橋台~P11橋脚間約120㍍、1,350㌧の鋼桁。西日本高速道路によると、3月25日、4月1日に送り出した桁の降下作業を4月30日に予定しており、事故直前はP11の「ベント設備」を解体しており、事故当時、鋼桁は「降下用の吊設備」で上から吊っていた。またA2は「降下用の吊設備」を組み立てていた。事故当時は「ジャッキ」で下から支えていた、としている。


落下事故概要

事故当日の桁の位置

事故当日の桁支持状況

事故状況写真①
 NEXCO西日本では当面の間、新名神全区間での工事を中止し、今朝から一斉安全点検を行っている。

事故翌朝の状況
 この事故に伴い、国道176号は一部区間通行止めとなる。
【関連記事】
新名神有馬川橋桁落下事故 第1回技術検討委員会を開催
国道176号を塞ぐ鋼桁の撤去工事に着手~2カ月程度で国道の復旧見込む~

お問い合わせ
当サイト・弊社に関するお問い合わせ、
また更新メール登録会員のお申し込みも下記フォームよりお願い致します
お問い合わせフォーム