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林川俊郎氏(北海道大学名誉教授)に伊藤學賞を授与

橋建協 「橋梁技術発表会及び講演会」(東京地区)を開催し約300人が参加

公開日:2023.10.16

 日本橋梁建設協会(川畑篤敬会長 右肩写真)は13日、東京・中央区の銀座ブロッサムホールで、「2023年度橋梁技術発表会及び講演会」(東京地区)を開催し、約300人が参加した。冒頭、川畑会長は、「技術発表会は優れた橋梁技術を次世代に継承するために、経験豊富な人材を大切にするとともに若い優秀な技術者を育成することを目的として開始した。2004年度にスタートしコロナ禍の中断もあったが、今年で19回目を迎えられた。現在、全国6箇所で開催し、コロナ禍前には全体で2,000人が参加しており、大変盛況な活動となっている」と挨拶した。
 技術発表では、「モドゥモティ橋(夢の架け橋)工事報告 ~バングラデシュ初となる、橋梁用高降伏点鋼材(SBHS材)のニールセンローゼ橋の建設~」と題して海外事業委員会の皆川正夫委員と笹嶋純司委員が発表を行い、次いで「鋼コンクリート合成床版、PC床版の手引き改訂について ~鋼コンクリート合成床版、PC床版の設計施工、維持管理手引き改訂の説明~」と題して床版小委員会の鈴木康宏委員が発表を行った。


約300人が参加した

 今年度の「伊藤學賞」「技術功労賞」「奨励賞」の表彰式もあわせて行われ、伊藤學賞が林川俊郎氏(北海道大学名誉教授)に、技術功労賞が坂井田実氏(大日コンサルタント コンサルタント事業部橋梁構造部 専任参事)にそれぞれ授与された。奨励賞は下記の9人が受賞した。
 ▽小池雅史氏(日本車輌製造 輸機・インフラ本部技術室)▽岡本道雄氏(瀧上工業 工事本部工事グループ 計画チーム係長)▽笠太一氏(川田工業 橋梁事業部工務部 大阪工務課係長)▽片野俊一氏(JFEエンジニアリング 社会インフラ本部橋梁事業部 技術部)▽川端将太朗氏(日本ファブテック 橋梁事業本部設計統括 橋梁設計部設計一課係長)▽齋藤晃一氏(横河ブリッジ 設計本部デジタルエンジニアリング部)▽佐々木裕氏(エム・エムブリッジ 技術部設計グループ)▽佐藤悠樹氏(駒井ハルテック 技術開発本部技術研究部課長代理)▽MAINA VICTOR(IHIインフラシステム 海外プロジェクト本部エンジニアリング部テクニカルG)


伊藤學賞を授与される林川俊郎氏。表彰式後に受賞記念講演を行った(左・中央)/挨拶をする坂井田実氏(右)

 林川氏は表彰式後に、「北海道土木技術会・鋼道路橋研究委員会の活動と成果」と題した受賞記念講演で、北海道における橋梁の損傷事例とその要因を説明するとともに、北海道三大名橋の紹介と新北海道三大名橋の提案を行った。北海道三大名橋は、戦前に建設された豊平橋(1924年竣工/3連タイドアーチ橋/120.7m/札幌市)、幣舞橋(1928年竣工/5連鈑桁橋/118m/釧路市)、旭橋(1932年竣工/タイドアーチ橋/225.4m/旭川市)。なかでも、唯一現存する旭橋に詳しく触れ、架橋後90年以上経過しても一度も床版更新をせずに長寿命であることを、時代背景や設計者、構造上の特徴などから考察した。
 新北海道三大名橋では、戦後に建設された橋梁のなかで優れたものとして、白鳥大橋(1998年竣工/3径間2ヒンジ補剛吊橋/1,380m/室蘭市)、十勝大橋(1995年竣工/PC4室箱桁を補剛桁とする3径間連続PC斜張橋/501m/帯広市)、三国橋(1983年竣工/3径間連続鋼鈑桁橋/106m/上川町三国地区)を挙げている。三国橋は、北海道土木技術会鋼道路橋研究委員会が全国に先駆けて作成した「北海道における鋼道路橋の設計及び施工指針」に基づき、設計・製作・施工された、耐候性鋼材を採用した橋梁であり、40年にわたり同部材が健全性を保っていることから、新三大名橋の1橋として提案した。

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