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受注者の決定は2024年度第2四半期を予定

阪神高速道路 新港・灘浜航路工区鋼斜張橋工事の発注に関する説明会を開催

公開日:2023.10.04

 阪神高速道路は9月29日、大阪湾岸道路西伸部(六甲アイランド北~駒栄)事業における新港・灘浜航路工区鋼斜張橋工事の発注に関する説明会をオンラインで開催した。同工事は、新港航路と灘浜航路を跨ぐ橋長2,739mの7径間連続4主塔鋼斜張橋およびアプローチ橋の2径間連続細幅箱桁橋(橋長154m)を整備するもので、「西工区」と「東工区」の2工事で施工される。公示は2023年度第3四半期の予定で、入札・契約方式は、技術提案・交渉方式(設計交渉・施工タイプ)を採用した。受注者の決定は2024年度第2四半期を予定している。
 西工区は、斜張橋全体系に関する検討を含む詳細設計業務と、鋼斜張橋の西側約1.4km区間(鋼主塔工(2基)、ケーブル工、鋼桁工および鋼製橋脚工など)の工事で、東工区は、詳細設計業務と、鋼斜張橋の東側約1.4km区間(工種は西工区と同)およびアプローチ橋(鋼桁工および鋼製橋脚工など)の工事となっている。ケーブルを含まない概算鋼重は、両工区ともに約50,000tだ。


新港・灘浜航路工区鋼斜張橋工事概要と概算鋼重(阪神高速道路提供。以下、同)

 競争参加申請は単体、特定JVいずれも可能で、JVの場合は最大構成員数10者となっている。資格は単体・JV代表者では、測量・建設コンサルタント等の「土木設計」と建設工事の「橋梁(メタル)」(施工能力点:1,150点以上)の両方を有すること、JV構成員では「橋梁(メタル)」(施工能力点:1,050点以上)を有することが求められている。さらに、単体・JV代表者は最大支間長が300mを超える斜張橋(歩道橋を除く道路橋)で、①鋼製主塔を製作および架設した工事、②鋼桁を製作および架設した工事の両方の実績、JV構成員は斜張橋(歩道橋を除く道路橋)で、①または②のいずれかの実績が必要だ。
 競争参加は、西工区、東工区の両工事で可能だが、隣接工区との相互チェック機能による設計・施工の合理化やコスト縮減の観点から、同一の者による両工区受注は認められていない。優先交渉権者は西工区を先行して選定し、その後、東工区を選定する。そのため、西工区の優先交渉権者が東工区へ競争参加申請を行っている場合は、西工区の優先交渉権者となった時点で東工区の参加資格を失うことになる(逆も同様)。


契約手続きと優先交渉権者選定のイメージ

 競争参加申請後、技術提案書の提出、ヒアリング、技術審査、優先交渉権者の選定、見積合わせ(設計業務)などを経て、受注者を決定して設計業務契約を締結する。その後、約2年かけて設計業務を行い、価格等の交渉が成立したら、工事見積合わせ後に工事契約手続きに移行する予定だ。


公示から契約締結までの手続き概要

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