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2022年度の施工実績は20%増の196現場330,402㎡

日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会 中間報告会を開催

公開日:2023.08.26

 (一社)日本鋼構造物循環式ブラスト技術協会は、8月25日に名古屋市のウインクあいちでで令和5年中間報告会を開催した。報告会には120社中約60社が参加した。2022年度の施工実績は196現場330,402m2となり、21年度の実績に比べて約20%増となった。

 山田博文代表理事は会長挨拶で、「循環式がブラスト研究会と当会が合併して半年が過ぎた。会員は約120社に上り、全国に満遍なく会員各社がそろった。国、自治体、高速道路各社などの数多くの現場で実績を重ねており、さらにこれから循環式ブラストの全国への普及を図っていきたい」と述べた。また、全国で鋼橋の供用年数は増加しており、今後は「50歳を超える橋が殆どとなってくる。その一方で、1種ケレンを用いた塗装塗替えはスタートを切ったばかりだが、順調に増加しており、まだまだ(件数、面積とも)増加する未来があると考えている」と展望した。
 また、各地方のブロック会議にも触れ、「合併後のブロック会議も一巡し、様々なご意見を頂いた。貴重な意見を汲み上げて、その実現や、陳情などの対応をしていきたい」と話した。

 報告会では、循環式ブラスト工法が建設技術審査証明で使用する削減率の確認を踏まえ、旧NETISからの新たな改善を行い、NETISに再登録された(KT-230028-A)ことや、エコクリーンスーツ(CB-190009-VE)が「NETIS令和5年度推奨技術」に選定された。「熱中症と有害な粉塵から守る循環式ブラストにとって不可欠なアイテム」(同協会事務局)であり、さらにスーツを改良して、縫い目を全てシールで覆う様式にしたこと(気密性の向上)、ズボンの股の部分を長く取ることで、施工の際の動きやすさなどを向上させた新スーツを10月から上市するとした。


スーツを改良した

 さらにベトナムで循環式ブラストを施工する実習生のための学校を開校し、「「養生→ブラスト→スプレー」などの工程を約290時間をかけて学ばせ、工事の流れを把握した実習生を日本に供給していく」(事務局)ことについても報告した。

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