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冷気変換装置によりスーツ内の温度を10℃、湿度を25%下げることが可能

国土交通省 2023年度推奨技術に「エコクリーンクールスーツ」等を選定

公開日:2023.06.08

 国土交通省は5日、優れた新技術の活用促進を図るため、2023年度推奨技術等を選定した。公共工事等に関する技術の水準を一層高める推奨技術には、「エコクリーンクールスーツ」(NETIS:CB-190009-VE)と「ドローンLidarシステムTDOT」(NETIS:KK-200034-VE)の2技術が選定された。
 ヤマダインフラテクノスが開発した「エコクリーンクールスーツ」は、密閉された足場内で有害粉じん含有塗膜のブラスト作業において着用するもの。同技術の適用範囲は、①特に夏季の熱中症対策としての密閉された足場内でのブラスト作業、②鉛を含有している既設塗膜のブラスト作業、③密閉空間での有機溶剤作業、④密閉空間でのアスベスト除去作業。


エコクリーンクールスーツを着用した状態/ブラスト作業状況

 送気マスク(JIS T 8153)と化学防護服(JIS T 8115)の機能を備えており、冷気変換装置を使用することでスーツ内の温度を10℃、湿度を25%下げることが可能で、WBGT値(暑さ指数)も10℃近く改善されることから熱中症対策として有効であり、作業環境の改善を図ることができる。同スーツは、タイベック(高密度ポリエチレン繊維)に特殊ポリマー処理を施した2層構造の素材を使用しているので強靭で破れにくく軽くて動きやすいものとなっている。また、上下に分割されていることから脱着も容易にできる。


スーツの着用・冷気変換器の装着イメージ/冷気変換装置の冷却効果

 amuse oneselfが開発した「ドローンLidarシステムTDOT」は、専門的な知識がなくても近赤外線レーザおよび緑色光レーザを使った3次元高精度データを取得できるドローン測量システムとなっている。

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