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50mの大型桁ブロックを合計8本のワイヤーで7m吊上げ架設

阪神高速 淀川左岸線(2期)豊崎入路最大支間部の桁架設を完了

公開日:2023.06.02

 阪神高速道路は、2025年大阪・関西万博に向け建設中の淀川左岸線(2期)豊崎ICのうち豊崎入路淀川渡河部に位置する、橋長約174m、鋼重952tの2径間連続鋼床版箱桁橋のP1~P3上部工のうち、P2~P3間の架設を完了した。報道陣に現場公開した31日は、P2~P3間114.79mのうち中央部の約50m(桁高2.8m、幅3.3m、重さ約170t)の桁ブロックを前後4本ずつ、合計8本のワイヤーを用いたジャッキで7m吊上げ架設した。隣接する新御堂筋の既設橋脚(新淀川大橋)に極めて接近する位置で施工する必要があり、施工には慎重を期した。

 現場では事前工として河川内にベントをP2~P3間に4基設置した。400H鋼を8本打ち込んで構築しているもので、杭の打ち込み深さは27.5mに達した。そしてP3~B(ベント)2間約28.1mとB3~P2間約31.1mを先行架設し、その後、中間ベント(B1およびB4)を撤去、吊上げ装置を設置し、中央ブロックの架設に備えた。
 両側の桁ブロックは、右岸側のヤードで、断面を4~5ブロックに分けて地組し、台船に載せて現場近くの水域まで運搬し、200t吊クレーン船で架設していった。

 中央ブロックは、右岸側のヤードで合計5ブロックを地組し、さらに550tオールテレーンクレーンを用いて、1,000t積台船上で1つの大ブロックに組み上げ、前日までに現場近くまで曳航した。当日朝に架設位置までさらに進み、大ブロックが積まれた台船をスパット台船で固定した上で、吊具にワイヤーを玉掛けし、9時40分過ぎに地切りを開始し、12時30分過ぎには、桁を所定の位置まで吊上げ、仮添接作業に入ることが出来た。


吊上げ前の桁ブロック/ストランドチャッキングシステムのスリップフォーム方式を用いた吊り上げ機材

4箇所の吊り支点/スパット船

 既設橋との離隔は600mmほどしかなく、擦過を避けるために緩衝材なども配置して作業に臨んだ。前後の桁ブロックとの支口はハの字型にして入れやすくしているが、それでもクリアランスは上下端とも10mmほどしかない。そのためP2側を50mmほどセットバックして施工しやすくしている。


既設橋との離隔は600mmほどしかない

最初はスパット船で台船を固定しながら吊上げていき、ある程度吊上げたら台船は退出する

桁架設がほぼ完了した状況

 P1~P2間は単材ブロックを1ブロックずつ張り出し架設する。P3~P4間は、陸上範囲はベント架設、河川上は台船ベント架設する予定だ。
 また、9月からは新御堂筋を一部規制し、門型架設機を使って、現在の上流側(豊崎入路と隣接している部分)歩道部を撤去し、横桁で新淀川大橋と豊崎入路桁を繋ぎ、その上に新しい床版を設置する工事を開始する。その間、上流側歩道部は新淀川大橋の車道部を一部規制して仮設歩道とする。新しい歩道部は豊崎入路桁の最外側に設置する。
 元請はJFEエンジニアリング・横河ブリッジJV。下請は寄神建設、オックスジャッキなど。

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