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2023年度の高速道路事業費は3,245億円

首都高速道路 高速大師橋更新 27日から横取り一括架設を開始

公開日:2023.05.27

 首都高速道路(前田信弘社長 右肩写真)は26日に本社で定例会見を開催し、高速大師橋をはじめとする大規模更新事業の進捗状況や2023年度事業計画の概要などを説明した。
 高速大師橋更新事業では5月27日から6月10日までの2週間、高速1号羽田線を終日通行止めにして新設橋の横取り一括架設を行う。前田社長は通行止めに対する理解と協力を呼びかけたうえで、「通常の橋の架替えでは出てこない方法だが、通行止め期間をできるだけ短くするために関係者が知恵を絞った結果である。台船による橋桁等の運搬では浚渫を行ったが、2019年の台風19号の影響により再浚渫が必要になった。工事担当者は大変な苦労をすることになったが、河川管理者の理解も得て、やっとここまで来た。通行止め期間中の工事を安全・確実に終わらせて、より安全にお客様に使っていただくことが、工事に携わる者の願いである」と述べた。


横取り一括架設の概要(首都高速道路提供。以下、同)

 日本橋区間地下化事業は、呉服橋出入口の橋桁撤去および江戸橋出入口の橋脚撤去を実施している。東品川桟橋・鮫洲埋立部更新事業は、完成済みの更新上り線と東京モノレールに挟まれた狭隘な区間で「更新下り線工事」が進められている。東品川桟橋部は、橋脚の設置や上部工を実施しており、橋脚の設置は約9割が完了している。鮫洲埋立部は、プレキャストボックス設置および床版工が完了して橋面工を実施中。


日本橋区間地下化事業(左)と東品川桟橋・鮫洲埋立部更新事業(右)の近況

 2023年度事業計画については、高速道路事業費が3,245億円で前年度と比較して120億円増となっている。その内訳は、新大宮上尾道路(与野~上尾南)等の新設、改築に89億円、上記の大規模更新に466億円、全線(327.2km)の維持・修繕などに1,697億円、大規模修繕等に993億円である。

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