高専生のアイデアコンテスト「第3回インフラテクコン」には13校19チームが参加
「高専インフラテクコン交流会」を開催
インフラマネジメントテクノロジーコンテスト実行委員会は24日、東京・千代田区の3331 Arts Chiyodaで高等専門学校向けコンテスト「第3回インフラマネジメントテクノロジーコンテスト」の参加者と関係者の交流会を開催した。高専チームのプレゼンテーションや協賛企業のブース展示とともに、全国の高専13校から19チームが参加した同コンテストのグランプリなどの表彰式が行われた。同コンテストは、学校だけでは身につきにくい「課題発見力」を養うことや、「地域・まち」と「インフラ」の関係性を知ること、インフラマネジメントへの当事者意識を醸成することなどを目的に2020年から開催されている。
グランプリは、福井高専のチーム「砂防with折紙」が受賞した。福井市一乗谷にある上城戸(土塁)が日本最古の透過型砂防堰堤であることを明らかにするとともに、新たな地下貯水システムを提案。地下貯水槽の中詰め材を折り紙の技法を取り入れた軽量かつコンパクトなものにした独創的な発想などが評価された。
一般投票で選ばれる「わくわく賞」は、豊田高専の「大畑・早坂Lab」が受賞。ドローン画像とAI技術(ディープラーニング)を用いた橋梁点検を支援するシステム開発に対して授与された。
グランプリを受賞した福井高専「砂防with折紙」。表彰式と提案概要書(中央)/豊田高専「大畑・早坂Lab」の提案概要書(右)
プラチナ賞(企業賞)の発表もあわせて行われ、協賛企業・団体の日本橋梁建設協会、NEXCO東日本、熊谷組、ガイアートなど14社が、参加チームのなかからそれぞれが選んだチームを表彰した。
同コンテストの後援は、国土交通省、文部科学省、土木学会、日本橋梁建設協会、建設コンサルタンツ協会など。
プラチナ賞の表彰
協賛企業のブース