![](https://www.kozobutsu-hozen-journal.net/kozobutsu_wp/wp-content/uploads/【竣工写真】①.jpg)
タンザニアの橋長40m、幅員30.4mのゲレザニ橋
日鉄エンジニアリング 合成床版橋「パネルブリッジ」が海外橋梁に初採用
公開日:2022.12.22
日鉄エンジニアリングは、日本製鉄の協力のもと、日本政府によるタンザニア連合共和国への無償資金協力事業「ダルエスサラーム市交通機能向上計画」のうち、ゲレザニ橋向けの合成床版橋「パネルブリッジ®」の製作を受注。このほど、三井住友建設(一次下請け=横河ブリッジ)による現地架設が竣工した。同製品が海外向けに採用されたのは今回が初めて。
ゲレザニ橋は、タンザニアの経済・流通の中心都市・ダルエスサラーム市において幹線道路の慢性的な渋滞を解消するためにゲレザニ道路を整備する事業の一環として建設された橋梁で、橋長40m、幅員30.4mの上部工にパネルブリッジ®(重量約450t)を採用した。
鉄道を跨ぐ架設となるため、急速施工・低桁高(桁高制限に対応)の特徴に加え、再塗装のメンテナンスが不要な日本製鉄の耐候性鋼材を使用している点などが、今回タンザニア政府に評価された。
同製品は、合成床版と主桁を一体化した主桁パネルと、中間床版パネルから構成されるユニット式合成床版橋梁で、工場で予め主桁および合成床版の鋼殻を一体化し、現場施工の簡略化・短工期化を実現する。また、吊り足場、床版型枠の設置・撤去など現場での桁下作業が発生しないため、特に橋梁が道路や鉄道を跨ぐ場合に最小限の交通規制での架設が可能となり、交通渋滞など周囲への負担も軽減できる。