橋梁の3Dモデルと工程表リンク
高田機工 4D施工管理システムを導入
公開日:2022.10.25
高田機工(大阪市浪速区、髙橋裕社長)では、デジタル化推進による生産性向上を目的に、橋梁の3Dモデルと工程表(バーチャート)をリンクさせた「4D工程管理システム」を導入、橋梁架設現場の工程管理に活用している。
同管理システムはレーザースキャナで取り込んだ現場地形の点群データに橋梁の3Dモデルを合成し、実際の施工現場のイメージを作成。このデータに時間軸として工程情報をリンクさせ、手順やスケジュールなどの施工工程を管理する。
国土交通省東北地方整備局の国道4号箱堤高架橋上部工工事では、同システムを採用しており、架設開始から完成までの施工状況をビジュアルで見やすくし、時間軸データとのリンクで進捗をすぐ把握できるようにしている。
箱堤高架橋の実施例
また同社は、MR(複合現実)技術を活用した施工イメージ共有や、シミュレーションなどの取り組みを行っている。
MRはこれまで、橋梁の架設現場における現地見学会で、地域住民に工事概要を説明する際などに活用してきた。前述の箱堤高架橋では、3次元と4次元のホログラムを架設現場に投影し、桁塗装色の選定支援や、架設シミュレーションを実施するといった試みも進めている。
髙橋社長は「今後もこうしたDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みで、生産性向上や効率化を進めていきたい」としている。