2022年初頭から販売を開始 5年後に20億円の売上を目指す
日建リース工業・スカイマティクス クラウド型ドローン測量サービスの販売パートナー契約を締結
日建リース工業(関山正勝社長)は4日、クラウド型ドローン測量サービス「KUMIKI(くみき)」を提供するスカイマティクス(渡邉善太郎社長)と同サービスの販売パートナー契約を締結した。
同サービスは、ドローンで撮影した画像をクラウド上にアップロードするだけで、オルソ画像(対象物の大きさや位置を正しく配置した画像)や3D点群データなどの地形データを自動生成し、通常のPCでの簡単な操作で距離・体積・断面などの計測ができる。このため、「現場に行かなくてもウェブ上で測量ができる」(渡邉社長)ものとなっている。日建リース工業では2023年初頭から販売を開始し、約100人の営業担当により同サービスの普及を図り、5年後には20億円の売上を目指す。販売後のサポートもスカイマティクスとともに行っていく。
KUMIKIは2017年に国産初のクラウド型ドローン測量サービスとして提供が開始されて以来、約700の民間企業や官公庁、地方自治体で採用され、これまで作成された地形データの面積は「東京ドーム換算で2万個以上」(渡邉社長)となる実績を有している。とくに、この1年間では建設業界での利用が増加しているという。土木分野では、盛土・切土の施工進捗管理に活用されることが多く、地方建設会社の事例では土量計算の工数を最大9人/日から1人/30分に大幅削減した。ゼネコンだけでなく、地方の建設業者にとっても使いやすく、効果が得やすいサービスといえる。
契約締結後の会見で日建リース工業の関山社長は、本サービスを「建設DXに大きく貢献でき、BIM/CIMの推進にも役立つサービス」と評価したうえで、「当社の営業力によって現場のニーズをスカイマティクスにフィードバックできればKUMIKIを“ダイヤモンド”に磨き上げることができ、同社の発展にもつながる」と期待を寄せた。また、「(日建リース工業はハウスやオフィス用品、建設資機材など)有形固定資産をレンタルする会社であるが、今後は(サービスなどの)無形固定資産も扱う会社に移行していく」と抱負を語った。
「KUMIKI」の機能。画像・動画データ管理機能(左)/計測機能(3D点群データ)(右)
時系列比較機能
日建リース工業・関山正勝社長(左)とスカイマティクス・渡邉善太郎社長(右)